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Eクラス海外試乗後編 ベンツ安全技術、詳解

メルセデス新型Eクラスに見る先進技術・4

■ ドライブ・アシスト
【アテンション・アシストとブラインド・スポット・アシスト】

新型Eクラスに採用された様々な安全技術のハイライトは「アテンション・アシスト」かもしれない。これはドライバーの疲労や居眠りを検知して危険が近づいたことを知らせてくれるシステムだ。あたかも助手席にいる彼女や奥さんから「あなた、疲れてない。平気?」と囁かれるようなものかもしれない。

このシステムは時速80Km/hから180Km/hの速度範囲で作動する。コンピュータは走行開始後20分間のデータを取得し、ステアリング操作の頻度で単調なドライブかどうかを判定してドライバーの疲労を推測する。しかもドライバーの癖や走行時間帯を考慮する。ドライバーが疲労し注意力が低下したと判断すると音と光で警告する。「コーヒーカップ」のアイコンが表示されたら休息するといいだろう。

「ディストロニック・プラス」で利用している24GHzのミリ波を横方向に使うとバックミラーの死角にいるクルマを検知し、クルマの存在をバックミラー内のアイコンで知らせることが可能となる。こうした技術は「ブラインド・スポット・アシスト」と呼ばれている。

【レーンキープ・アシストとスピードリミット・アシスト】

フロントウインドー上部のバックミラー部分に取り付けられたカメラを使って時速60Km/h以上で走行する車線の白線を認識する「レーンキープ・アシスト」が始めて登場した。実際にレーンを逸脱すると自動的にステアリング・ホイールが振動する。ただしステアリングが振動するのは四本スポークのステアリング・ホイールに限定される。右下のスポーク内部に加振器が組み込まれているからだ。

このシステムはステアリングが振動されてドライバーに警告するだけで、ステアリングを自動的に補正はしない。現在の段階ではあくまでもドライバーが責任を持って安全運転するべきだとメルセデスは割り切る。もちろんドライバーが意図的にレーンチェンジする時は作動しない。

さらにカメラを使った速度標識の自動認識システム「スピードリミット・アシスト」が実用化された。欧州で道路標識を統一することで実現することができた。カメラが速度標識を認識するとスピードメーター内に表示する。実際にテストしてみたが、そのタイミングは素早く約5秒間表示される。

最近、欧州では町中での歩行者事故が増えており、各国の警察は躍起になっている。そのために「ゾーン30」(町中を時速30Km/hに規制)を実施する町が増えてきた。実際に欧州をクルマで走ると速度制限が刻々と変化することに気がつく。ドライバーはうっかり制限速度が変わったことに気がつかない場合がある。特に夜間では分かりにくい。やがて、この技術は他のメーカーも実用化するだろうとメルセデスはコメントしていた。

【アダプティブ・ハイビーム・アシストとナイトビュー・アシスト】

さて、最も多く事故が発生する夜間ドライブのリスク低減にはどんな技術が実用化されているのだろうか。従来から実用化している交差点で歩行者を発見しやすくするコーナライトや、ワインディング走行で効果的なステアリングに連動して左右にヘッドライトが可動するダイナミックライト、さらに「アダプティブ・ハイビーム・アシスト」が効果的だ。

「アダプティブ・ハイビーム・アシスト」では自動的にハイビームを左右独立で切り替えることで配光を広げている。実際に試してみたが、バイ・キセノンヘッドライトと相まって夜間の走行が驚くほど明るくなった。

歩行者保護の本丸は「ナイトビュー・アシスト」かもしれない。見えない(見えにくい)ところにいる歩行者や自転車をいち早く発見することができる。赤外線カメラを使うので夜間走行だけに有効だ。人間の体温を検知すると、歩行者が闇に潜んでいることを知らせてくれる。そのおかげで夜間の歩行者や自転車の事故を減らすことが期待できるだろう。

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