2シリーズ グランツアラーに試乗。7人乗りにもBMWらしさは健在か?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
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2シリーズグランツアラーは、すでにデビューしている2シリーズアクティブツアラーの全長を215mm(うちホイールベース110mm)ストレッチし、3列シート化したミニバンだ。全長×全幅×全高は4570×1800×1640mm。小さければ小さいほど嬉しい最小回転半径は5.5mから5.7mに増えたが、3列7人乗車(2+3+2)とのトレードオフだと考えれば目くじらをたてるほどの増えっぷりではない。
むしろ、3列目乗員のヘッドルーム確保を目的にルーフを高くした関係で、アクティブツアラーでは可能な1550mm制限立体駐車場への入庫がNGとなった点が、都市部に住んでいる人にとっては気がかりになるだろう。逆に、そこを除けばアクティブツアラーに対する実用上のディスアドバンテージはほとんどないということだ。
ホイールベースを伸ばした恩恵で、セカンドシートの空間はゆったりしている。130mmのスライドを活用すれば、どんなに大柄な人物が乗り込んでも窮屈な思いをすることはない。シート座面がやや薄目だからリラックスした着座感は得られないものの、カーブでのホールド性や荒れた路面での衝撃吸収性を含め、とくに大きな不満は感じなかった。
ただし、2列目が特等席かと言えば、そうではないよというのが正直なところ。シートの座り心地は運転席&助手席の方が上だ。現状は分割タイプのベンチシートだが、プレミアム感を演出するためにもキャプテンシート仕様があってもいいと感じた。
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