新型「エルグランド」も競合にあらず？ なぜ「アルファード」は"ライバル不在”の状況を作ることができたのか

トヨタ アルファード

中古車市場も高く、受注再開を待つ検討層が多数

あるトヨタの販売店担当者は、アルファードの魅力について次のように話します。

「アルファードの大きな魅力は、広い室内空間にあります。

大人数での移動や荷物の積載に対応できる設計に加え、低床構造とスライドドアによって乗降性も確保されており、法人の送迎用から一般家庭まで幅広い層に支持されています。

現行モデルはダイナミックな外観と上質な内装が特徴で、とくに最上級グレード『エグゼクティブ ラウンジ』は、セカンドシートにパワーロングスライドや伸縮機構付きオットマン、リフレッシュシート、回転格納式テーブル、脱着式リヤマルチオペレーションパネル、14インチリヤエンターテインメントシステムなどの豪華な装備が備わっています。

車両価格は860万円〜とベースグレードの『X』と比較すると高くはなりますが、そのぶんより移動時間を快適に過ごせるラグジュアリーな仕様です。

また、兄弟車のヴェルファイアと基本構造を共有していますが、アルファードは立体感あるブロック状のグリルで格調高いデザインを表現し、ヴェルファイアは横基調のグリルルーバーによるクールなたたずまいが特徴で、ラインナップの幅においても2.4Lガソリンターボ（279ps/430Nm）を設定するなど、ヴェルファイアとは明確に差別化されています。

ただ、現在アルファードの新規受注は停止しているため、購入が難しい状況が続いております。

受注が不安定であるため、当店ではKINTOをご利用いただくお客様が全体の5割ほどに上っております。中古車を検討されるお客様もいらっしゃいますが、中古市場の価格が新車と同様のケースもあるため、受注再開をお待ちになる方も少なくない状況です」