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ジャストサイズな軽快SUV、新型アウディQ2は本当に若者向けなのか?

“丸くなる前”の勢いや若々しさがある

カクカク・アウディことQ2は、なんというか従来のアウディより線が多い。面が多いというべきか。ショルダーラインがフロントドアのあたりで東名高速下りの大井松田を過ぎたあたりのように二手に分かれ、リアフェンダーで御殿場手前のように1本に集約される。2本の線で挟まれた部分は、ヘラで削り取ってできた平面のようで、このクルマの複雑な面構成の象徴となっている。

フロントマスクも新しい。通常、アウディ各モデルのフロントグリルはヘキサゴン(6角形)だが、Q2はよく見るとオクタゴン(8角形)で、グリル内の模様もスタッガード状。Cピラーにはシルバーの加飾パネル(ボディカラーによってパネルの色は異なる。1.4リッターに標準装備。レスオプションも可能)が装着されていて、横から見るとまずそこへ目がいく。

アウディというと、曲線的で流麗なスタイリングというイメージだが、Q2はとにかく全体に要素が多く、見方によってはやかましいデザインだ。聞けばデザイナーは“川の上流の石”を意識したそう。

上流の石はまだ川の流れにもみくちゃにされておらず、角が取れていない。いっぽう下流の石はもまれて丸くなっている。ものわかりがよくなったことを「丸くなった」と表現するように、川の石は人の性格にもたとえられる。デザイナーはQ2をカクカク、ゴツゴツさせることで、若々しさを表現したかったのだ。アウディはこのクルマで若者ユーザーを獲得しようとしているということだ。

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