改良版ワゴンRに試乗。S-エネチャージの真価とは
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:小林 俊樹
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何はともあれ、試乗会の拠点となった千葉・幕張の街中を走ってみた。スターターボタンを押すと「ブルルン」という振動と音とともにエンジンが始動する。Dレンジに入れて走り始め、交通の流れに乗る。赤信号で減速し、車速が13km/h未満になったところでアイドリングストップする。信号が青に。ブレーキを緩めるとエンジンが再始動する。さっきの「ブルルン」がない。表現が難しいが「ブルン」か「ブン」くらいか。
再始動時の振動が少なく静かなのは、再始動を担うISGがベルトでエンジンを回すから。ちなみに、再始動ではなくスターターを回す最初の始動はセルモーターを使うので、これまで同様「ブルルン」を発生させる。
燃費向上のためとはいえ、アイドリングストップの度に乗員に「ブルルン」という興ざめな音を聞かせることになるため、これまでスズキは一定の条件を満たした場合しかアイドリングストップしないよう設定していたが、ISGによってエンジンが頻繁に始動しても音と振動が気にならなくなったため、S-エネチャージ採用車のみ、アイドリングストップする条件を緩和した。一例としては、従来は一度エンジンが再始動したら、車速が5km/h以上に達しないと再びアイドリングストップしない設定だったのを、1km/h以上に達すれば(つまり事実上少しでも走行すれば)再びアイドリングストップするようにした。
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