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新型ディスカバリースポーツに試乗。オン/オフ自在の多用途性

新時代の「ディスコ」が満を持して登場

プレミアムメーカーが続々と商品を投入し、熱い戦いが繰り広げられているのがミドルクラスのSUVだ。最近では「ポルシェ マカン」や「レクサス NX」が注目を集めているが、メルセデス、BMW、アウディ、ボルボといったブランドもこのセグメントには力を入れている。

オフローダーの老舗であるランドローバーも同様で、先鋭的なデザインをもつ「イヴォーク」を2012年に投入し、一大センセーションを巻き起こしたのは記憶に新しい。が、同社の「フリーランダー2」はいまひとつ存在感を発揮できていなかった。

実際にはイヴォーク目当てにディーラーに来場した人の一部が、ユーティリティに優れ価格も安いフリーランダー2を購入することもあったようだが、それはレアケース。冷静に考えて、フリーランダー2の商品力は決して高くなかった。いい味は出してるけど、デザイン的にもハードウェア的にも古さが目立っていたのは否定できない。

そんななか、満を持して登場したのが「ディスカバリースポーツ」だ。ディスカバリースポーツの登場を機にフリーランダー2はカタログから落ちるため、後継モデルと解釈することもできるが、ランドローバーはディスカバリースポーツを“まったく新しいモデル”だと主張している。

事実、価格はフリーランダー2の410万円に対し、レンジローバースポーツはもっとも安い「SE」グレードで492万円。これだけ価格が違えば1クラス上に移行したと考えるのが自然だろう。

しかし、だからといって割高感が出たかというと、決してそんなことはない。このレポートを最後まで読んでいただければ、むしろバリュー度が大幅に引き上げられたことをご理解いただけるはずだ。

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