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新プリウス・プロトタイプ超速試乗&大量フォト!

レクサスRX400hに近い進化型「THS II」

「THS II」という名を受け継ぐハイブリッド機構も、2代目で培われた基本が踏襲されている。その背景には、2代目プリウスのハイブリッド機構が非常に完成されたものであり、熟成の時期に入ったことを物語っている。ここで強調したいのはその熟成ぶりだ。新しいTHS IIには、ハイブリッドを知り尽くしているからこそ、と思える変更が施されている。

実は、先代プリウスに積まれたTHS IIはとてもバランスがよく、そのぶん下手にいじるとバランスを崩してしまう恐れのある機構だった。その点を新しいTHS IIは見事にクリアし、しっかりと正常進化させている。これまでトヨタが開発したハイブリッド機構すべてから得られた知見が凝縮されていると言っていい。

おさらいになるが、THS IIというハイブリッド機構は他のどのメーカーと比べてもユニーク。ホンダ・インサイトが1つのモーターを発電用にも駆動用にも使うのに対し、トヨタ・プリウスでは発電用と駆動用にそれぞれ1つずつのモーターを持っている。ホンダの機構はモーターがエンジンと同軸上で繋がっており、常に同じ回転数で回っているのに対して、トヨタの機構は遊星ギアを利用した動力分割機構により、エンジンを止めてモーターだけで走らせることができる。

ただし、この動力分割機構は、エンジンとモーターの出力の出し入れを賢くコントロールするのに適していた反面、2代目プリウスの弱点ともなっていた。エンジンからの出力を常に発電用モーターと駆動用モーターに分けることになるため、高速道路を巡航するようなときにバッテリーがフル充電になると発電用に回された出力は無駄になっていた。また、エンジンの出力をモーターで受け止めるため、パワーを出そうとするとより出力の大きな駆動用モーターが必要になる。しかし、ガソリン車と同じエンジンルームの中にハイブリッド機構を加えているのだから、これ以上モーターを大きくする余地などない。

新しいプリウスでは、モーターの大きさを変えずに、内側の導電線の巻き方やモーターコアの磁束密度といった電気的な特性を高めることで、駆動用モーターの最高出力が先代の68psから新型では80psまで高められている。さらに新採用のリダクションギアによってモーターを減速し、より大きなパワーを生むことができるようになった。と書くと難しく聞こえるが、整理すれば、レクサス系の中でも前輪駆動を採るRX400hのメカニズムと最も近い。

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