ベントレー、伝統が紡ぎだす極上の世界観
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:菊池 貴之
ロンドン随一の高級住宅地、メイフェアの一角に1927年から"Bentley"の看板を掲げる店がある。創業者のジャック・バークレイは、W.O.ベントレーとも親交があり、かのベントレー・ボーイズの一員でもあった。世界で最も古いベントレー・ディーラーにして、世界で最もたくさんのベントレーを販売している。
重厚なドアを押して店内に入ると、オーナーへの納車を待つベントレーがところ狭しと並んでいる。顧客との丁寧な"ビスポーク"の結果、世に送り出されたであろう個性的な内外装を持つクルマたちを横目にしながら、奥に進む。そこにはビスポーク、つまりオーダーメイドのための対話をする空間が広がる。素材やなめし方、色合いや風合いなど、革だけでも選べる要素が多岐に渡り、それにウッドやアルミパネルなどの素材も加わるのだから、組み合わせは数え切れない。ベントレーを選ぶということは、これだけの素材や色のバリエーションの中から自分の好みの一台を作れるという贅沢を手に入れることでもあるのだ。
だが、実はこの店の見どころは地上階ではない。階段を降りて行く途中、過日のベントレー・ボーイズたちの輝かしい栄光をおさめた写真が壁に掲げられている。最近流行りのブランド・ビルディングなどの一貫ではなく、これこそがジャック・バークレイの歴史そのものなのである。地下のフロアにはそこには"中古車"と呼ぶのがためらわれるほど、優良な顧客から譲り受けたと思しきベントレーが十数台も並んでいる。
ベントレーの世界観に酔いしれつつ、いよいよ、ジャック・バークレイのハイライトへ。薄暗い空間にあるドアを開けると、なかには重厚感溢れるインテリアに彩られた執務室があり、85年以上もの間、連綿と受け継がれてきた顧客名簿が収納されている。公言しない約束で50年以上も前の顧客リストに限ってページを開いてもらったが、誰もが知るVIPの名を挙げるだけでも紙幅が尽きてしまいそうだ。
最新のベントレー、フライングスパーとコンチネンタル GT V8の試乗記の依頼を受けておきながら、つらつらとこんなことを書いたのは理由がある。ベントレーとは、そうした背景を知っておいてこそ、味わいが増すブランドだからだ。
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