ベントレー、伝統が紡ぎだす極上の世界観
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:菊池 貴之
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日本にはこの夏に上陸した「GT V8」だが、その基盤となる構想が発表されたのは2008年のジュネーブ・サロンでのことだった。当時、コンチネンタルGTのCO2排出量は388g/km。それと比較して、2012年までに全体で15%のCO2排出量を削減し、さらには40%もの低CO2排出量エンジンを新設するという、かなりチャレンジングな内容だった。2006年にゴルフに過給ダウンサイズエンジンを積んだモデルが追加されていたものの、こと高級車の分野では多気筒・大排気量神話が根強かった。それゆえ、自然吸気のW12エンジンを基盤としたベントレーのラインナップを見回すと、当時はどうやって約230g/km程度までCO2排出量を下げるか、甚だ疑問だった。
が、いまや、V8エンジンを積んだコンチネンタル「GT V8」のCO2排出量は246g/kmである。5年前に途方もなく思えた目標値を、ほぼ達成している。もちろん、冒頭で触れた高級車然とした質感やサービスの高さ、そしてスポーティネスの両立という"ベントレーらしさ"が受け継がれているかが、このクルマの評価をするにあたって着目すべき点だ。
W12エンジンを積む「GT」と比べて、250万円ほど"お手頃"な1990万円のプライスタグを掲げるが、どこか劣るところがあるわけではない。むしろ、ベントレーの12気筒が破格なのだ。エクステリアの仕上がりの緻密さ、インテリアの質感の高さは、英国を代表する高級車ブランドの名に恥じない。テストに連れ出したのは、ドラゴン・レッドのボディカラーが目に鮮やかな「GT V8」だ。踏ん張り感のある低くワイドなスタイリングではあるが、同時にボンネットからサイドパネルを経由してリアエンドへと連なる豊かな面がサイドビューに表情を与えている。
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