「ムーヴ」が25年度上半期で販売ランキング3位に。“スライドドア化”だけじゃない“ヒットの秘密”と「タント」超えの衝撃度

ダイハツ ムーヴ

「タント」超えの快挙、再び脚光を浴びる「ムーヴ」

2025年4〜9月期の軽自動車新車販売ランキングで、ダイハツ「ムーヴ」がついに「タント」を上回った。

長年、ダイハツの主力モデルとして君臨してきたタントを抑えた背景には、ユーザーニーズの変化と商品力の進化がある。ムーヴが再び脚光を浴びる理由を探ってみたい。

2025年4〜9月の軽自動車販売ランキングは、ホンダ「N-BOX」が9万7958台で首位、スズキ「スペーシア」が7万9805台で2位と、トップ2は不動の存在となっているが、その中でムーヴは第3位にランクインした。

販売台数は6万513台と前年同期（1万7951台）から大きく数字を伸ばし、同社の主力車「タント」（5万5165台）を上回った（データは全軽自協調べ）。

ムーヴがタントを抜くのは久しぶりの出来事であり、かつて「軽トールワゴン」の先駆けとして人気を集めた存在が再び輝きを取り戻した形だ。タントが根強い人気を維持する一方で、ムーヴが急速に販売を伸ばしている背景には、モデルチェンジによる商品力向上に加え、軽自動車市場の需要変化がある。

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