伝説のロータリー搭載「MX-30」のPHVモデルの国内価格は約450万円か
掲載 carview! 文:山本 晋也 76
掲載 carview! 文:山本 晋也 76
マツダがロータリーエンジンを復活させる、というニュースがロータリー好きやマツダファンの間で大きな話題となっています。
ロータリーエンジンはコンパクトで高出力なのが特徴。過去には「RX-7」や「RX-8」といったFRスポーツカーのパワートレインとして採用されてきました。実質的に、マツダだけが実用化・量産化に成功したといえる伝説のエンジンです。
<上の写真:RX-7、ページTOP左半分は初代サバンナRX-7><上の写真:RX-8>
そのマツダのアイデンティティともいえるロータリーエンジンが公道に帰ってくるとなれば、注目しないわけにはいきません。
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ただ、欧州で発表された内容を整理すると、マツダが復活させるというロータリーエンジンは、従来のロータリーエンジンとはまったく異なるものでした。まず、RX-7やRX-8のロータリーエンジンは2つのローターを並べた構造となっていましたが、復活するロータリーエンジンはシングルローターです。
<上の写真:e-SKYACTIV R-EVのシングルローターユニット>
今度のロータリーエンジンは直接タイヤを駆動するためには使われません。フロントタイヤを駆動するモーターと同軸に置かれ、発電用モーターを回すエンジンとして使われます。そうです、帰ってきたロータリーエンジンはシリーズハイブリッド用なのです。
<上の写真:e-SKYACTIV R-EVのシステム構成イメージ>
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「SKYACTIV R-EV」と名付けられた、ロータリーエンジンを使うプラグインハイブリッドシステムを搭載するのは、独特の観音開きドアをもつSUVモデルの「MX-30」。観音開きドアはRX-8にも採用されていたので、復活するロータリーエンジンを搭載するモデルとして相応しいということなのかもしれません。
<上の写真:MX-30 e-SKYACTIV R-EV>
搭載されるロータリーエンジンのスペックは次のように発表されています。
型式:8C
排気量:830cc
圧縮比:11.9
最高出力:55kW/4500rpm
最大トルク:117Nm/4000rpm
車両全体の性能としては次のようなスペックが明らかとなっています。
バッテリー総電力量:17.8kWh
EV航続距離:85km
欧州モードハイブリッド燃費:7.6L/100km
燃料タンク:50L
MX-30にはEVバージョンもありますが、そのバッテリー総電力量は35.5kWhなので、バッテリー搭載量を半分にしてガソリンタンクや排気パイプのスペースを確保するといったパッケージになっていると想像できます。
<上の写真:MX-30 e-SKYACTIV R-EV>
欧州ではプラグインハイブリッドとEVモデルの価格は同等になる、ともアナウンスされました。
MX-30 SKYACTIV R-EVの日本発売についてはまったく情報公開されていませんが、日本で発売されるとしても基本的なスペックは共通でしょうし、EVバージョンと同等価格にするという戦略も変わらないでしょう。
そうなるとロータリーエンジンを積んだMX-30プラグインハイブリッドの価格は、450万円前後になると予想されます。MX-30 EVの一充電航続は250km程度なので、余裕で倍以上の航続距離を持つ電動車が誕生することになります。
<上の写真:MX-30 e-SKYACTIV R-EV>
MX-30のボディサイズは全長4395×全幅1795mm。日本ではプラグインハイブリッドというと、三菱アウトランダーPHEV(全長4710mm)やトヨタRAV4(全長4600mm)など一回り大柄なボディのモデルが多いため、コンパクトなサイズ感のプラグインハイブリッドというのは貴重な存在となりそうです。
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<上の写真:エクリプスクロスPHEV>
もっともサイズ感として近いのは三菱エクリプスクロスPHEVでしょうか。エクリプスクロスのボディは全長4545×全幅1805mmとなっています。
ただしエクリプスクロスPHEVにしても、エンジンは2.4L直列4気筒ですし、駆動モーターは前後に配置した4WDとなっています。MX-30よりも重厚なイメージはあるかもしれません。
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ちなみに、上に挙げた国産プラグインハイブリッド車の価格帯は次のようになっています。
エクリプスクロスPHEV|386万3200円~465万800円
アウトランダーPHEV|484万1100円~570万5700円
RAV4プラグインハイブリッド|563万3000円
価格帯としてはエクリプスクロスやアウトランダーといった三菱のプラグインハイブリッドが比較対象となるかもしれません。とはいえ、MX-30 SKYACTIV R-EVを購入するオナーのマインドは「帰ってきたロータリーエンジンを自分のものにする」というものでしょうから、やはり過去のロータリーエンジン搭載車と同じく、オンリーワンの存在感を示すモデルになると予想しておきましょう。
日本でのロータリーエンジン搭載MX-30の発売時期や価格の発表が待ち焦がれます。
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