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アウディが見据える未来、g-tron&e-tron

“カーボン・マイナス”も狙える

同じく第1回「mobility」で紹介されたのが「e-gas」。そうそう、彼らは自分たちが考え出した、もしくは現在ベンチャー企業と協力して開発中のエネルギーにひとつひとつ名前をつけていて、先ほどの微生物が作るディーゼル燃料は「e-diesel」、アルコールは「e-ethanol 」と呼ばれる。

これに対してe-gasは、天然ガスの主成分であるメタンガスを人工的に作り出したもの。ただし、アウディが考える次世代エネルギーだから、カーボン・ニュートラルでなければならない。では、どうやって作るか? 彼らが着目したのは、風力発電が生み出す余剰電力だった。風力発電所は風が吹いたときに電力を起こす。でも、風は、人間が電気を使いたいと思ったときだけに吹いてくれるわけではない。では、不必要なときに吹いた風をどうするか? 発電してバッテリーに充電していくという手もあるが、それには莫大な量のバッテリーが必要になる。とても現実的とはいえない。

そこで彼らが編み出したのが、余剰電力を使って水を電気分解し、水素を取り出すという手法。水素は立派なエネルギーだから、余剰電力を水素という形に置き換えて保存している、とも説明できる。ただし、燃料電池車が普及した20年後ならともかく、水素はいますぐ使う用途があまりないし、インフラも整っていない。「それだったら、これとCO2を反応させてメタンガス(CH4)を作ればいい」 頭のいい誰かがそんなことを考えた。メタンガスならドイツ中に張り巡らせた天然ガス供給網を通じて流通できる。しかも、生成の過程でCO2を消費するから、カーボン・ニュートラルどころか「カーボン・マイナス」の燃料を生み出せる。こうして、作れば作るほどCO2抑制につながるe-gasが誕生したのである。

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