ボルボ特別限定3モデル お洒落で使える7人乗り!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
実は僕自身、かつてXC90のオーナーだったことがある。3年間生活をともにして感じたのは、パッケージングが最高に優れているということだった。ライバルとの最大の違いはエンジンを横置きしていること。ボルボはこれを“クラッシャブルゾーン確保のため”と説明しているが、副産物としてノーズが短くなったことも見逃せない。ボディサイズは大きいが、運転席からフロント前端までの距離が短いため、車両感覚がとても掴みやすいのだ。
もちろん、ノーズの短さはキャビンスペースの増大にも貢献している。SUVではオマケになりがちなサードシートも意外なほどちゃんと座れるし、その状態でもXC90の後部にはかなり実用的なラゲッジスペースが残る。7人で小旅行に行く程度なら朝飯前。そういう意味では、ミニバンに限りなく近い使い勝手をもっている。さらにサードシートを畳めばゴルフバッグが縦に入るほどの広大なスペースが現れる。スキーやキャンプのような荷物がかさみがちな遊びにも余裕で対応してくれるのである。
2列目中央席に組み込んだチャイルドシートも使いやすい。フロアコンソールボックスを外したうえでめいっぱい前方にスライドさせれば、家族3人がお互いを身近に感じながらドライブを楽しめるし、その状態ならおじいちゃんとおばあちゃんを乗せても快適に寛いでもらえる。大人4人+子供1人の合計5人がこれほど快適に過ごせるクルマはミニバンでもなかなか見つからない。ちなみに7つのシートにはすべてプリテンショナー付3点式シートベルトが備わる。このあたりはボルボらしい安全へのこだわりだ。
ミニバン顔負けのユーティリティを備えつつ、見た目はスタイリッシュなSUV。XC90の持ち味はズバリそこにある。優れたユーティリティは欲しいが、できればミニバンには乗りたくない…そんな人にとって、XC90は要注目の一台だ。
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