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スバル インプレッサは安価でも高級な乗り味をもつゴルフ要らずな国民車だ

1.6Lの安いインプレッサはパッとしないのか?

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第13回目。今回の調査対象は、今さらそんな賞には誰も興味ないかもしれないが「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞したスバルの5ドアハッチバック「インプレッサスポーツ」の1.6L版だ。
>>国民車とは?

カーマニア各位には今さらな話だろうが、世間的に見てフツーの人々に向け、スバル インプレッサという車自体の説明を少々しておこう。

インプレッサは、スバルが1992年から製造販売している比較的小ぶりな乗用車。当初は「インプレッサ」という車名の下にセダンとステーションワゴン、2ドアクーペなどがラインナップされていたが、2011年に登場した先代(4代目)からはセダンに「G4」、5ドアハッチバックには「スポーツ」という、それぞれサブネームが付くようになった。

で、今回の調査車両は2016年に登場した現行型(5代目)のインプレッサスポーツすなわち5ドアハッチバック版だ。

ボディサイズは全長4460mm×全幅1775mm×1480mm。これは現行型のフォルクスワーゲン ゴルフと比べると「20cmぐらい長くて、2.5cm幅が狭い」といったところ。ちなみに高さはまったく同じである。

用意されているエンジンは水平対向(という方式の)2Lと1.6Lで、どちらもターボチャージャーは付いていない。世間的な、というかカーマニア界隈で評価が高いのは2Lのほうで、1.6Lのほうは「車両価格が安いのはいいけど、ちょっと非力ですよね」的な言われ方をしている。

だが実際はどうなのか……というのを探ってみるのが今回の調査趣旨だ。なお試乗車両はお安い1.6L版とはいえ、諸事情によりさまざまな装備が追加された特別仕様車「1.6i-L EyeSight S-style」になってしまったことをあらかじめお断りしておく。通常の1.6i-L EyeSight(AWD)が車両価格216万円であるのに対し、こちらS-style(AWD)は232万2000円である。

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