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姿勢変化を抑えた新型X3は重心の高さが気にならない走りの気持ちよさを得た

乗り味の質が変わった

いまやBMW全体の販売台数の34%を占めるまでに成長したXシリーズ。累計販売台数は150万台を超え、今もなお好調な販売を続けている。そして、その中心に位置するのがX3。ボディサイズや性能、さらにはパッケージなどを総合的に踏まえて、メーカー自らが真のオールラウンダーと表現するモデル。その3代目となる新型X3が日本でもつい先日発表された。しかしまだ試乗車は揃っていないので、ひと足早くポルトガルにて触れてきたのでレポートしよう。

まず核心から行こう。ラフロードも走れるようにしたX3のような重心の高いモデルは、どうやってもセダンには乗り味の質では敵わない。そのような定説があるが、そのイメージを変える必要が生じた“かも”しれない。煮え切らない表現となるが、それはまだ国内仕様に触れていないから。しかし、ポルトガルで触れたモデルに関して言えば、そう断言しても良いほどの完成度だった。

その最たる要因が、乗り味に大きく影響するシャーシがセダン系と共通であること。このように書くと、以前からX3は3シリーズとシャーシを共有していると言われそうだ。しかしシャーシ担当の開発者と深く話し、最新のBMWのシャーシ事情を理解できたことで“あの”乗り味の秘密が解けた。

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