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新型レクサスLSは攻めたデザインと走りの楽しさで再び衝撃をもたらすか

ジャーマン3が躍進を遂げる一方で…

初代モデルの衝撃を超える、というのが新型LSの開発コンセプトだそうだ。初代LSは日本車ヴィンテージイヤーともいわれる1989年に登場。当時のプレミアムカー市場はドイツ車と、まだ元気だったアメリカ車が牛耳っていたが、新規参入のレクサスLSは、圧倒的な静粛性と快適性、品質の高さで北米を中心に人気となり、レクサスの礎を築いた。ディーラーでのおもてなしの良さも受けて、伝統にそれほど大きな価値を感じない北米マーケットを席巻したのだ。

その後のレクサスの業績とブランドイメージは順調に右肩あがりで成長してきたかといえば、そうとも言い切れない。もちろん成長はしているのだが、おもにドイツ勢、いわゆるジャーマン3などのほうが歩みのスピードが早かったのだ。品質、信頼性の高さはかつての日本車の独壇場だったが、ここ四半世紀で世界中のメーカーがトヨタ生産方式を採り入れたことで優位性としては薄れた。無駄をなくす効率性の高さだけではなく、品質性の高さもトヨタ生産方式の特徴だからだ。

加えて2000年代のドイツ勢はユーロ導入による好景気で設備投資が進み、ハイクオリティなボディ造りや多様なパワートレーンに邁進した。もともとの持ち味であったハイスピード域での走りの良さに磨きをかけるなどしてジャーマン3は躍進を遂げ、レクサスを突き放してきたかっこうだ。

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