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新型レクサスLSは攻めたデザインと走りの楽しさで再び衝撃をもたらすか

総合的にはハイブリッドが魅力的に感じる

LCから採用されたマルチステージハイブリッドはV6 3.5L NAエンジンと電気モーターを組み合わせる。従来モデルのV8 5.0L NAのハイブリッドに比べるとエンジン的にはスペックダウンとなるが、有段ギアと組み合わせて10段変速制御となったことで従来以上の駆動力を誇るという。

たしかにアクセルを踏みつけて走らせると想像するよりずっと元気。レブリミットは6600rpmとターボより回るから、なんだか楽しかったりする。ただし、全体的にエンジン回転数が高くなっているのでEV走行の無音状態との落差は少々大きくなったような気もする。だが、絶対的にはハイブリッドのほうが静粛性は高く、重くなる車両重量が乗り心地に落ち着きをもたらすという効果もあった。それなりに走りも楽しめるので、総合的に考えればハイブリッドのほうが魅力的かなとは思う。

新型LSの衝撃は、コンサバティブにまとまることを嫌い、大胆なクーペ風フォルムと凝りに凝ったインテリア・デザイン、かなりドライバーズカー寄りに振った走りにある。とにかく持てる力をフルに発揮して攻めの開発をしてきたのだ。ジャーマン3をキャッチアップするのが目標ではなく、進取の気性に富んでいることこそ、今のレクサスの持ち味。次はどんな大胆な手口で驚かせてくれるのか、楽しみになってきた。

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