新型レクサスLSは攻めたデザインと走りの楽しさで再び衝撃をもたらすか
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:トヨタ自動車
掲載 更新 carview! 文:石井 昌道/写真:トヨタ自動車
新型LSの試乗は、初代LSが初めてアメリカの地を踏んだというサンフランシスコ近郊で行われた。走り始めてすぐに、観光地としても有名なゴールデンゲートブリッジを渡ることになったが、ここには日本の首都高速のような目地段差があり、きつめの入力に見舞われる。ドスン、ドスンと20インチのランフラットタイヤが叩かれるが、GA-L採用によって強靱なボディ剛性が確保されているので大入力にもしっかり対応している。しかしながら、勝手に抱いていたLSに対するイメージとは少々違った。乗り心地が想像よりも引き締まった印象なのだ。時を前後して従来型LSにも試乗したが、そちらはかなりソフトタッチで、昭和の時代からトヨタの高級車の特徴だった走る応接間よろしく入力をとにかく丸めてしまおうという乗り味だ。
それに比べれば大きな入力があった瞬間は尖って感じられるが、そこを超えてからはボディの上下動が一発で収まり、乗員が揺さぶられない。低速域ならば従来モデルも快適だが、ある程度速度がのってくるとブワブワとした感覚でかえって不快に感じられる。本質的には新型のダンピングが効いたフラットな乗り心地のほうが快適だろう。とくに高速道路での長距離移動ではメリットが光るはずだ。
直進安定性でも大幅な改善がみられた。中立付近の座りの良さ、微舵域での反応の素直さなどは桁違いに良くなっている。ただ、そこはジャーマン3もハイレベル。凌駕したとまではいかないかもしれないが、少なくとも肩を並べたレベルにはある。
GA-Lは各ユニットを低く配置して低重心化を図るとともに、乗員の座らせ方も理想を追求。LSは従来モデルに比べるとヒップポイントが下がっていて、ステアリングやペダルなどとの位置関係がよく、シートのフィット感もいいので、全体的にロングドライブ向きの特性を得ている。
LSの伝統ともいえる静粛性についても進化がみられた。エンジンルームからの侵入音、風切り音、ロードノイズとも低いレベルに収まっていて、最近著しく静粛性の進化をみせるジャーマン3を凌駕するレベル。ただし、すべてが静かになったなかで、バランス的にはロードノイズが耳につくことがあるのも事実。エンジン音や風切り音は状況的な判断からノイズが増しそうだという予測がつくが、路面の変化によっていきなり大きくなったりするロードノイズは耳障りになりやすいのだ。路面による変化幅がもう少し抑えられれば、ノイズの聞こえ方のバランスがより良くなるように思える。
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