812スーパーファストは、最新技術の粋を集めた極上のサラブレッドだった
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:フェラーリ・ジャパン
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インテリアも完全に仕立て直されている。操作系、あらゆる表示のすべてが手元にまとめられ、ドライバーズシートは操縦に没頭できる環境に。面白いのはダッシュボードのナビシート側に装備されたパッセンジャースクリーンだ。このタッチパネルを使って、オーディオ、空調、ナビゲーションなどの設定が可能なほか、速度計や回転計、「マネッティーノ」のセットアップを表示させることなどが可能になる。
エンジンスタートは、ステアリングホイール左下の赤いボタン。やや長めにプッシュし続けると、勇ましい快音とともにV型12気筒ユニットが目を覚ました。
歓迎すべきことに自然吸気が踏襲されたこのエンジンは、ストロークアップによって排気量が従来の6.3Lから6.5Lに拡大されたほか、350barという高圧の直噴システム、連続可変長インレットダクトの採用など、実に全体の75%を刷新することで、前述の通り最高出力800psと、最大トルク718Nmを獲得している。しかも、この排気量にしてレヴリミットは8900rpmという超高回転型とされているのだ。
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