新型BMW 5シリーズ ディーゼルに試乗。各所にEクラスを上回る一面も
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
ACCを作動させた高速巡航でも、現時点ではもちろん手ばなし運転を想定しない。しかし、新型5シリーズは仮に手ばなし運転をしても“ステアリングを握ってください”と警告しつつも、40~45秒までは律儀に自動運転を続行する。日本車ではありえない粘りゴシである。
メルセデスEクラスがいち早く市場投入した自動レーンチェンジ機能は、新型5シリーズでもすでに実用化されたものの、今回の日本仕様ではひとまず省かれている。それは残念な気もするが、少なくとも今回のように混雑した昼間の都市部を制限速度内で走るかぎり、自動レーンチェンジ機能の有無は、実用上さしたる差を感じなかった。
ACC巡航状態でウインカーを操作すると、5シリーズはまるで“ヒモをほどくように”ハラリとレーンキープ機能が自動解除となる。四輪操舵付きのアクティブステアリングは前記のようにクイックなので、“車線変更しようかな”と意識しただけの微妙な操舵でも、クルマはすみやかに意識した方向に流れていく。そしてレーンチェンジが完了して新しい車線を検知すると、まるでレールにハマるようにレーンキープ機能が復帰するのだ。
メルセデスの自動レーンチェンジ機能も今のところは手ばなし運転を想定していないし、いずれにせよ、クルマまかせのレーンチェンジはゆっくりすぎて、後続車がいるとなかなか踏み切れない。よって、昼間の都市高速では、結局は自力でレーンチェンジしたほうが何倍も早い。
というわけで、さすがはセグメント王者の5シリーズだけに、その商品性にツッコミどころがほとんどない。まあ、個人的にはより古典的な乗り味や接地感があり、タイトな車両感覚が健在のEクラスにより強いシンパシーを感じなくもないが、少なくとも今回の523dについては、デザインの押し出しや内外装の質感、そして装備充実度を含めて、商品力でEクラスを上回る部分が多い。Eクラス比で5シリーズの不安点をあえてあげるとすれば、リセールバリューくらいだろうか。新型5シリーズは日本でもこれまで以上に売れそうな気がする。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
渋滞緩和なるか 「岡山環状道路」2024年度延伸に反響集まる! 南西部分開通で国道2本を連絡
キミ・アントネッリの”F1早期デビュー”を阻止するルール、導入のきっかけとなった張本人フェルスタッペン「大嫌い。すごく速くてもF1に出られないなんて!」
小型・高機能・リーズナブルな「Bluetooth FMトランスミッター」の新作登場!【特選カーアクセサリー名鑑】
Moto3フランス決勝|ダビド・アロンソ終盤に一閃、今季3勝目でランク首位接近。山中琉聖が上位争い7位
ようやく過去のモノにできる……F1初優勝ノリス担当マクラーレンエンジニア、雨で勝利落とした2021年ロシアGPの“呪縛”から解放
ランチア新型「イプシロン」欧州で注文開始! EVに加え48Vハイブリッドも用意する高級コンパクトカーの“気になる価格”とは
新型「GT-R“R36”」まもなく公開へ!? 1000馬力の“4.1リッターV6”搭載!レトロな「旧型風デザイン」もカッコイイ「和製スーパーカー」の正体は?
「ランボルギーニ」が後続を引き離し勝利! SUPER GT第2戦富士GT300クラスもドラマがありました
15番手から追い上げ、3位獲得の日産ローランド「2~3周走ってすぐに、良い感触があった」
「NSX-GTよりもストレートは速い」 スーパーGTに新規参戦するシビックタイプR-GTの開発陣&ドライバーを直撃した
ヤマハ:母国GPのクアルタラロがQ2ダイレクト進出。リンスは新しいタイヤ戦略をテスト/第5戦フランスGP初日
ホンダ:苦戦ながらも「ポジティブな要素に焦点を」とミル。マリーニは僚友に一歩近づく/第5戦フランスGP初日
若者も注目するアメ車の“異世界”。「ジープ ラングラー」大幅値下げ戦略と日本で人気上昇の背景
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500万円でライバルは高級SUV
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?