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新型ビートル海外試乗! デザイン、走り徹底解剖

ビートルの原点回帰

確かワールドデビューが1998年だから、実に13年ぶりにニュービートルが生まれ変わった。しかも今度はズバリ「ビートル」に名前を改めての再登場である。

名前から「ニュー」が取れたのは、まずひとつに原点であるフォルクスワーゲン タイプ1、要はオリジナル・ビートルに立ち返るという意味が含まれている。ニュービートルのコンセプトはあくまでデザイン優先であり、クルマとしての基本的な機能に関しては犠牲になっている部分も少なくなかった。たとえば、長大なダッシュボードと大きくラウンドしたフロントウインドウは視界や取り回しの面では間違いなくネガティヴに作用していたし、後席やラゲッジスペースも車両サイズに対しては明らかに物足りないものだった、などという具合だ。

ビートルはクルマの楽しさをアピールする存在という意味では間違いなくニュービートルの後継車と言えるだろう。一方で、スペース効率や走りなど自動車の本質的な面で、必要な機能をしっかりと備えたものに進化させたと謳われている。それを端的に示すべく、名前は変更されたわけである。

しかしビートルと言えば、それ自体はあくまでニックネームで、実際にそう名乗っていたわけではないにせよ、誰もがあのオリジナル・ビートルを頭に思い浮かべるはず。その名は、重い。果たして21世紀のビートルは、それに相応しいクルマに仕上がっていたのか。ドイツ ベルリンで行なわれた国際試乗会で試してきたので、報告したい。

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