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パナメーラ試乗、第2弾 メカニズム徹底解析

後席にVIPを乗せられるポルシェ

ミュンヘン空港から試乗会が行われているアルプスの麓のリゾートホテルまでパナメーラの後席に乗ることになった。後席にVIPを乗せることのできるクルマはポルシェにとって初めてのこと。長い間スポーツカーメーカーの地位を不動のものとしたポルシェであるが、後席でお客様をおもてなしするのは初めてだ。

さっそく後席に乗りこんだのはパナメーラ・ターボ。同シリーズの最高性能を誇るモデルだ。サルーンといってもルーフは低く後席に身を収めるとまるでバケットシートに座ったような錯覚を受ける。このタイトなシートは普通のサルーンとは異なると思った。ところで、ポルシェ自慢のダイナミクスは大きなタイヤで支えられているのだが、意外にもロードノイズは大きくない。エンジン音は911のように後ろからではなく、前側からかすかに聞こえてくる。この静粛性はパナメーラの大きな価値だ。アウトバーンに入るとパナメーラのステアリングを握るドライバーはオーディオのスイッチを入れてくれた。ドイツでも超高級オーディオメーカーとして知られる「ブルメスター」。アンプのパワーはなんと1000Wだ。

ホテルに着き、早速パナメーラのステアリングを握ることにした。その第一印象はハイブリッド車のようにアイドルストップ機構が採用されていることだ。ギアボックスは911と同じ考えで開発されたパナメーラ専用の2ペダル・ツインクラッチPDKを装備しているが、交差点で止まるとエンジンは自動的に停止する。ブレーキから足を離すと自動的にエンジンがリスタート。なんだかハイブリッド車に乗っている気がした。

パナメーラ・ターボはシリーズ最高のパフォーマンスを持つが、高級車として快適性を重視するためにエア・サスペンションが備わる。あらゆるスピードで快適な乗り心地が得らた。ドライブフィールはターボパワーとPDKの組み合わせでイージー&スポーティ。そういえばポルシェは「911オーナーを失望させるようなパナメーラは作らない」と明言していたことを思い出した。

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