V70で東京-金沢1200km 河口まなぶ ドライブ旅記
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
朝目覚めた時、今回の取材はマジでキャンセルしたいと思った。疲れから親不知が疼き、前日歯医者に行くも痛みは一向に引かず。しかも外は雨降りで気分は一層憂鬱。そんな状況で金沢までの片道600kmを思うと、布団に潜り込みたくなった。
しかし仕事である。ボルボV70に追加された新グレード「2.5T LE」で迎えに来てくれた編集○嬢とカメラマンK氏に対し気力だけで笑顔を作り、早速家を後にした。三鷹から中央道~圏央道と経由し関越道から上信越道を通り金沢に向かうルート設定だ。
実は僕、新型V70に触れるのは初めて。下道を走るうちに朝飲んだ痛み止めが効き始めてようやく、新型の進化は…と考えるだけの余裕がでてきた。中央道・調布ICに入る。
下道を走っただけの印象では、新型V70の進化は想定内だった。つまり走りは確かに以前より良くなった、という程度でそれより内外装の質感アップの方が大きいかなと感じた。しかし中央道に入った途端に「オっ」と感じた。八王子の先の高速ワインディング区間で「オっ」は確信に変わり、圏央道~関越道と進んだ頃には想定外の進化にホレボレとしていた。
端的にいえば、新型V70は実に高レベルなコンフォート性能とハンドリング性能を融合させた1台だった。ただ、関越道を走ってしばらくすると僕は頭痛に襲われたため運転を代わってもらい後席で眠った…。
目が覚めると、V70は既に上信越道を走っていた。まだぼんやりとした頭ながら、ふと気づいたのは“後席”の心地良さだ。当然ながら僕は仕事柄、後席に座るのは稀だが、それでも数少ない後席体験からしてもこの優しく身体を包み込んでくれる感覚は実に見事。そうしてさっき、自身が運転した時に感じた心地良さとこの後席での心地よさがリンクした。
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