V70で東京-金沢1200km 河口まなぶ ドライブ旅記
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:菊池 貴之
小京都・金沢もうひとつの名物が和菓子。日本三大和菓子に数えられる「長正殿(落雁)」で有名な「森八」も、金沢への旅でぜひ訪れてほしいスポットの一つだ。写真は歴史的町並みを今に残す“ひがし茶屋街”の一角、文政年間の町屋をそのまま利用した森八・菓子司。店内にはお茶が頂ける喫茶スペースもあり。
時間を忘れ、ついつい長居をしてしまった金沢を後にして、一路東京を目指した。帰路でもやはりV70の懐の深い優しい乗り味・走り味が身体に染み渡り、約200kmを事も無げに走れたほど。途中何度か運転を交代し、時折やってくる歯痛を、V70の走りで癒しながら、帰りは中央道を主に走ったのだった。
家に着き、2人に別れを告げた。僕は部屋に入り、心地よい疲れを感じつつフウッと息をつき昨日と今日を振り返った。
やはりクルマでの旅はいい。決められたルートを通る公共機関では絶対に体験できない偶然の景色との出会いなどは、クルマで旅するからこその醍醐味だ。それを今回改めて痛感し、できればすぐにでも何処かへ旅立ちたい想いだった。
同時に新型V70の走りに、改めて感じ入った。正直に言えば、初めて触れた新型V70は、これまで僕がボルボに感じていた不満を払拭していた。それが今回大きかったなぁと。価格的にも500万円以下で収まる2.5T LEは、実に僕が愛車とするC200コンプレッサー・アバンギャルドに近いが、そこにはドイツのセダンでは得られぬ、心を豊かにしてくれるようなゆとりが溢れていた。しかも新型は、正直ドイツ車と真っ向から比べても負けないダイナミクスをも提供してくれた点が良かった。
総じて今回、1200kmをともにしたボルボV70 2.5T LEは、僕の納得の行く乗り味・走り味があった。そして何よりよかったのは、「ボルボらしさ」である。何度も記した「暖かみのある優しさ」があるからこそ、僕は今回このハードな仕事をして単に仕事とは思えず、図らずも旅の素晴らしさを教えられた気がするのである。そう考えるとますます、ボルボの持つ良さが光った今回のロングドライブと思えた。
そして僕はこの晩、歯痛も引いて健やかに眠りにつけたのだった。
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