大幅改良で熟成進んだ新「3シリーズ」。控えめグリル、デジタル化、マイルドHVでお買い得
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 63
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 63
>>BMW 3シリーズのカタログ情報をチェックする
>>BMW 3シリーズのユーザーと専門家のレビューをチェックする
>>BMW 3シリーズツーリングのカタログ情報をチェックする
>>BMW 3 シリーズツーリングのユーザーと専門家のレビューをチェックする
1975年に誕生した「3シリーズ」はBMWにとってのアイコニックな存在としてだけでなく、販売台数においても同社の屋台骨を支える重要なモデルで、これまでに累計で実に1600万台以上が世界で販売されている。BMW全体の14%、すなわちBMWの顧客の7人に1人が3シリーズを選んでいるのだ。とりわけツーリング(ワゴン)は重要で特にドイツ市場では70%がカーゴルームの広いこのバージョンを選択している。
2019年に登場した現行モデル(G20)も発売以来これまでに110万台と好評な販売台数を維持してきたが、3年が経過した今回、スケジュール通りのLCI(ライフサイクルインパルス)すなわちフェイスリフトが行われた。
試乗会で選択したのはトップモデルの「M340i xドライブ」で、まず個人的に喜ばしいのはBMWデザイナーがキドニーグリルは手を触れなかったことである。すなわちM3やM4のように中国を意識したかのような大型化されたグリルではなく、これまでと変わらないサイズのグリルのままだった。
ただしブラックアウトされたキドニー内のグリルはハニカム状に変わっている。またその下、中央のエアインテークはアウディのように6角形の角ばった開口部が与えられ、それに合わせて左右のエアカーテンスリットも鋭角的になった。
一方、リアエンドはピアノブラックのダミーディフューザーの両脇にリフレクターが縦置きにレイアウトされている。さらによく観察するとルーフのアンテナフィンはもはやフィンと言えないほど小型化されていた。
>>BMW 3シリーズのカタログ情報をチェックする搭載されている6気筒3リッターターボの最高出力は374馬力、最大トルクは500Nmと基本的には変化はないが、マイルドHEVシステムが新たに採用され、エンジンと標準装備の8速オートマチックの間には11馬力を発生する電気モーター(ISG:インテグレーテッドスタータージェネレーター)が挟み込まれている。
すなわち低回転域からのブースト効果とオートスタート&ストップ(アイドリングストップ)時の再スタートが非常にスムーズになっている。またカタログによれば燃費はWLTPで100km走行あたり7.8~8.5リッター(リッターあたり12.8~11.8k)mへと向上している。
>>BMW 3シリーズのカタログ情報をチェックする新たにM3/M4から譲り受けたドアミラーを横目で見ながら、ゆったりしたスポーツシートに身を任せる。インテリアは最新のBMWモデルに合わせて、ドライバーに向かって弧を描くカーブドスクリーンで、正面の12.4インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイの2枚のモニターで構成されている。
コンソールには21年前の7シリーズ(E65)で初めて導入されたiDriveダイヤルが残されているが、OSはもちろん最新のオペレーティング8である。一方、センターコンソールには古典的なセレクトレバーは存在せず、小さなスイッチ状のレバーでRND/Sを選択、後はステアリングホイールのパドルでシフトする。
ドライブモードをC(コンフォート)に選択してスタートする。車輪が転がり始めてスピードに乗るまでの間は11馬力のモーターのお陰でこれまでにないほどスムーズ、8速ATはほとんどショックを感じさせず、いつの間にかトップに入っており、快適なクルーズ体制に入る。
やがてバイエルンの田舎道へ入りSモードを選択するとシャシーはビシッと締まり、ステアフィールはミリ単位の動きでシャープにノーズの向きを変える。また新設計のエグゾーストシステムからは快音が響き、スポーツドライブのバックグラウンドミュージックのようだ。オールラウンダーなスポーツセダンである3シリーズの真骨頂は当然のことながら正しく受け継がれていた。
ファイスリフトを受けた3シリーズはベースモデルにも関わらず8速オートマチック、ナビゲーションを含むコックピット・プラス、3ゾーンオートエアコン、パーキングアシスト、自動調光リアビューミラーなどが標準装備となり、買い得感は増した。日本でも9月から既に発売が始まっており、セダンの価格は548~1040万円、ツーリングは627~1067万円と発表されている。
>>BMW 3シリーズのカタログ情報をチェックする<日本の国内価格>
■セダン
318i|548万円
318i Mスポーツ|604万円
320i エクスクルーシブ|646万円320i Mスポーツ|646万円
320d xドライブ Mスポーツ|678万円
330e Mスポーツ|710万円
340i xドライブ|1040万円
■ツーリング
318i ツーリング Mスポーツ|627万円
320i ツーリング Mスポーツ|689万円
320d xドライブ ツーリング Mスポーツ|715万円
340i xドライブ ツーリング|1067万円
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
【クルマら部】「ポルシェ911」クルマ愛クイズ!全4問・解答編
昭和の香り残す街に130台のクラシックカー…青梅宿懐古自動車同窓会2024
三菱「新型SUVミニバン」公開! 全長4.5m級ボディדジムニー超え”最低地上高採用! タフ仕様の「エクスパンダークロス アウトドアE」比国に登場
新型フォルクスワーゲン・ティグアン発売。7年ぶり全面刷新、2Lディーゼルと1.5Lハイブリッドを展開
【第2回】サイトウサトシのタイヤノハナシ:スタッドレスタイヤはなぜ効く?
巨大GTウイングに赤黒の「トミカスカイライン」カラー! リバティウォークはトラック相手でも容赦なしの圧巻カスタム!!
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?
北米レクサスが販売する3列SUV「TX」は何モノ!? “LBX顔”で実質650万円~…25年モデルに進化
【アルファード/ヴェルファイアはイヤ!】そんな人の選択肢になるかもしれない高級ミニバン「Vクラス」はどんなクルマなのか?
新たな仲間募集、JAFの給水素+給電カー、新型GR86の方向性…S耐最終戦で見えたトヨタと水素の現在地
【SUVだらけでお腹いっぱい】世間に流されず自分らしい車を探し出すための、愛車の「因数分解術」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!