ユーザーに合わせてクルマが進化。GRヤリスから始まるトヨタの壮大なDX版”もっといいクルマづくり”
掲載 carview! 文:編集部/写真:市 健治 44
掲載 carview! 文:編集部/写真:市 健治 44
日本の自動車製造事業にとって
耐久性や性能試験のため
オートレースにおいて
その自動車の性能のありったけを発揮してみて
その優劣を争うところに改良進歩が行われ
モーターファンの興味を沸かすのである
単なる興味本位のレースではなく
日本の乗用車製造事業の発展に
必要欠くべからざるものであるーー
これは、昨年12月6日に行われた「Toyota Gazoo Racing モータースポーツ参戦体制発表会」の中で豊田章男社長が紹介した、トヨタ自動車創業者で祖父である豊田喜一郎氏の言葉である。このステイトメントは同社のモータースポーツ活動の原点であり、現在ではToyota Gazoo Racing(以下:TGR)が「モータースポーツを起点にもっと良いクルマづくり」をスローガンに掲げている。
22年4月、”トヨタのサブスク”ことKINTOより新サービス「パーソナライズ」がスタートした。パーソナライズは、運転データをもとに一人ひとりの個性や好みに合わせてソフトウェアを最適化することで、ユーザーに合うようクルマを進化させるというもの。ポイントは「最適化」にとどまらず「進化」を目指している点だ。
従来は、クルマを買ったらユーザーは不満があっても我慢してクルマに合わせて乗り続けるしかなかった。しかしパーソナライズにより、クルマ側がユーザーに寄り添い進化するので、ユーザーは購入後も最新技術をいち早く体験でき、メーカーはクルマを作ったら売りっぱなしという一方的な関係から、アップデートを繰り返すことでユーザーと綿密な関係を築けるメリットがある。
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