雪上イッキ乗りで辿りついた結論とは?…ジャガーFタイプ&XE、イヴォーク&レンジローバー
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:小林 俊樹
四駆+スタッドレス(コンチネンタルのバイキングコンタクト6)のレンジローバー・イヴォークが普通の雪道を普通に走るのは、当然で驚きはなかった。SUVとしては低い重心を利して、雪の積もったワインディングロードのコーナーの連続をリズミカルにクリアする。何も起こらないし、何かが起こる気配もない。
けれども、コブや斜面を用意した、特設ステージに乗り込んで驚く。まず4つのタイヤのうち1つが浮いてしまうようなコブ斜面でも、ドライバーは涼しい顔でステアリングホイールを握っていられる。オシャレSUVだと思われがちなイヴォークであるけれど、さすがはランドローバー一族。カッコだけではない。
ボーッと乗っているとただ安定しているだけのように感じるが、神経を研ぎ澄ませて確認すると、ブレーキやトルク配分などがものすごくきめ細やかに制御されていることがわかる。イヴォークの電子制御システムは、ドライバーには悟られないようにいい仕事をする執事だ。このあたりのセッティングの妙は、やはり蓄積したノウハウの賜物だろう。
状況に応じて最適なトルクを配分するテレイン・レスポンスをはじめとする電子制御デバイスのセッティングをいろいろと試してみたけれど、筆者レベルのオフロードでの運転技術だと、結局は「車にお任せ」が一番安定することに気付く。特に急坂を下る場合は、ヒル・ディセント・コントロールをオンにして、アクセルもブレーキも操作しないのがベストだった。
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