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アメリカンな乗り味はこれで最後になるかも!? コルベット グランスポーツ試乗

「グランスポーツ」は由緒ある名前

2月の冷たい雨降る某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県・大磯プリンスホテルで開催されました。carview!編集チームが、自動車ライター見習いの深山幸代さんと共に、短時間ながらも見て、触れて、試乗してきた、全22ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目のモデルをご紹介します。

ランボルギーニ ウルスの次に乗ったのは、「シボレー コルベット グランスポーツ」です。グランスポーツとは、1963年にわずか5台のみ製造されたルマン参戦用プロトタイプマシンに付けられたという由緒ある名前。これまでにC4(4代目)では1000台限定で、C6(6代目)ではカタログモデルとしてラインアップされていました。C7(7代目)となる現行コルベットでもカタログモデルとしてラインアップされています。

このモデルはコルベットの最上級グレードとなる「Z06」とおおよそ同じボディを持ち、Z06のスーパーチャージャーを省いたNA仕様といったところ。6.2L V8 OHVエンジンを長ーいフロントノーズのミッドに搭載し、最高出力は466ps、最大トルクは630Nmを発揮します。基本的にZ06と同仕様ということから、Z06にオプション設定される「Z07パフォーマンスパッケージ」(ハイグリップタイヤ、カーボンブレーキ、専用エアロなど)を選択出来たりします。トランスミッションは7MTか8ATを選択できます。

アメ車らしいカジュアル感がなんとも心地よい

と、説明が長くなりましたが、実車をチェックしていきましょう。まずは深山さんチェック。「低くてワイドでまさにスポーツカーっていう感じですね! ボタンでドアを開けるところがスマートでかっこいい。室内はタイトですけど、ぴったりする感じが心地いいです。メーターまわりが運転席を囲うようなデザインで特別な雰囲気があります」。コルベットのドライバーズシート、深山さんもテンションがアガリます。

まずは編集Kが試乗。最高出力466psという大馬力を発揮するエンジンは8速ATを介していとも簡単に発進。走り出しに気を使う必要はありません。ステアリングは軽く、操作は楽チン。乗り心地もスポーツカーらしい硬さは感じるものの不快な突き上げのようなものは無くとても快適。また前方視界もいいので大きさの割に見切りが良く、日常使用にそこまで気を使わず乗れそうです。もちろん踏み込めば6LオーバーのV8 OHVエンジンが男前なサウンドを響かせて豪快な加速をしてくれます。

ぜひ乗ってみたい! という深山さんも試乗すると「操作系がとても軽いので普通のクルマと同じように運転できますね。乗り心地もこれくらいなら全然気になりません。むしろ快適です」と高評価でした。

さてお値段ですが、クーペの7MTが1209万8700円、8ATが1226万8800円、コンバーチブルは8ATのみで1287万3600円となっています。決してお安くは無いですが、新型となるC8はミッドシップ化され本気度が上がるという噂があります。スポーティでありつつも、アメ車らしいカジュアル感がなんとも心地よいアメリカンなスポーツカーはこのモデルで最後になるかも知れないですから、ご検討中の方はお早めに!?

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