新型GS試乗。全てを刷新した次世代レクサス
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:小林 俊樹
スタイリングはどうか。BMWやアウディと比べるとまだ保守的な感じもするが、LFAから始まったスピンドルグリルが新しいレクサスの顔として凛々しく見える。気に入ったのは後輪駆動を意識したリヤタイヤを包むフェンダーだ。この部分はGSの力強さが漲っている。懸案のプラットフォームの話をすると新型GSには「セダンで勝負」するという強い意志が貫かれている。大人四人をどのように載せるかで、エンジンとタイヤの位置を決定する。こうしたパッケージの基本性能をとことん追求したのが、新型GSだ。先代はデザインが優先したところがあってセダンとしては使いにくかったと猛省している。こうして妥協しないプラットフォームが開発され、新型GSのキャビンは大人がゆったりと四人乗れる広さになった。後席に座ってもゆったりと足を伸ばせることができるし、なによりも乗り降りでルーフに頭をぶつけないで済むセダンができたのだ。
もちろんトランクの広さも欧州プレミアムカー並みの容量を持っている。ドアを開けるとレクサス流おもてなしは健在だ。新型GSのポートフォリオはGS250がV6ガソリン・エンジンの2.5リッッター、GS350が3.5リッターを積む。待望のハイブリッドは3.5リッターにTHSを組み合わせGS450として3月に発表される予定だ。
さらに詳細なラインアップは豪華な装備を持つ「バージョンL」とスポーティな「Fスポーツ」。技術的トピックスとなっているLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム=四輪操舵システム)はGS350の「Fスポーツ」で選べるがGS250では選べない。この4WSはアリストが使っていたタイプとは異なり、フロント・アクティブステアと協調する新しい4WSシステムとして登場している。プラットフォームの根幹をなすボディは剛性が高められていることが特徴だが、ボディ剛性は長年の研究テーマであり、今回は生産技術部門と一体となって取り組んだ。
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