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新型レクサスCT、走りはどう変わったのか?

今回の進化の本当の価値は中身にこそある

変更前モデルのオーナーは、相当に悔しいはず! なぜならレクサスCTは単なる実用性重視のコンパクトカーではなく、他には無い価値を求めるユーザーの為につくられたプレミアムコンパクトカーだからだ。今回の変更内容のひとつ、口を大きく鋭く開けたようなスピンドルグリルを採用したフロントマスクによって、威厳さえ感じる迫力と存在感を見る者にもたらし、プレミアム性を高めたと言えるだろう。

これは乗る前から目に飛び込んでくる魅力であり、オーナー満足度を飛躍的に向上させると容易に想像できるし、レクサスは高級を追求したモデルで他のコンパクトカーよりも若干高めの価格設定だが、その価格にも自然と納得できるはず。しかし、今回の変更・進化の本当の価値は、実は乗り味などの中身にこそある。

端的に言えば、CTがそもそも持っていた高級車に相応しい上質な乗り味が、大幅に洗練された。まずは、先代モデルのオーナーならタイヤのひと転がりで解るのでは? と思えるほど、しっとり感や滑らかさが向上。その違いは路面が滑らかになったかのような錯覚を抱くほど明確だ。リアハッチドアの開口部を中心に、スポット溶接箇所を増やしてボディをガッチリさせただけでなく、構造用接着剤を使ってさらなるガッチリ感を確保。それにより、走行振動の発生そのものを抑えている。

さらに、それでも発生する走行振動に対しては、パフォーマンスダンパーというボディの微振動を吸収・収束させるアイテムを驕り、剛性向上や作動適正化で効果を高めて対処している凝りようだ。

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