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ジャガーXJ、2L直噴ターボでダウンサイズへ

ダウンサイジングとAWD化

昨今、多くの高級車がAWD化の道を進んでいる。ニューヨークで走っているメルセデス・ベンツSクラスはほとんどが4マチック(AWD)だし、BMWのスタイリッシュな4ドアサルーンのグランクーペもX-Driveを用意している。

高級車のAWDの元祖は1980年にデビューしたアウディ・クワトロだが、最近はSUVのAWDが乗用車にも影響を与えている。特に新興国の富裕層をターゲットにするとAWDは必須装備で、フェラーリまでもがAWDスポーツカーのFFを市販している。

ジャガーも例外ではなく、2013年モデルにはXJのAWDをラインナップするが、残念ながら日本への導入計画はない。日本ほど山岳路が多く、積雪が多い国はないのだから、是非ともAWDを入れて欲しい。むしろフラッグシップのV8スーパーチャージャーに標準装備してもいいくらいだ。パナメーラターボのように!

ジャガーの関係者と話す機会があったが、ハイブリッドに関しては明確なコメントが返ってこなかったものの、近いうちにサプライズがあるとこっそりと耳打ちされた。ジャガーには秘策があるようだ。

ジャガーにとって4&6気筒のガソリン過給エンジンは、新しいユーザーの獲得のチャンスのみならず、欧州で先行するCO2規制への対応策にもなるだろう。ユーザー側のメリットも大きい。ダウンサイジングという時代のトレンドに乗った知的なエンジンの選択が可能となるし、燃費換算では20%前後も改善されるから、お財布への負担も軽くなるはずだ。これは新しいジャガーブランドへの挑戦なのである。

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