大きく変わった「ホンダ フィット」、ガソリンよりハイブリッドを推す理由とは?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 176
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コンパクトカーながら先進安全装備はホンダ車として最新、最高レベルの内容となっている。前後どちらにも有効な誤発進抑制機能に加え、コンビニのガラスなども検知可能な近距離衝突軽減ブレーキが備わった。さらに対向車や右折時に対向してくる直進車の接近を警報と自動ブレーキで知らせ、衝突回避あるいは被害軽減を支援する機能も加わった。
高価なハイブリッドシステムや最新の安全装備を備えつつ、価格はほとんど変わっていないのは魔法でもなんでもなく、従来型に備わっていたものをいくつかを省いた結果だ。開発陣は「資源の再配置」と呼んでいた。例えばリアシートのリクライニングシステムがなくなった。ステアリングにパドルも備わらない。インテリアのメッキパーツも極力減らしたという。ユーザーごとに求めるものは違うだろうから、そのやり方が正しいかどうかは断定できないが、私自身は試乗後に言われるまで、それらの省略には気づかなかった。
ハイブリッドの出来がよくなり、乗り心地と使い勝手が向上して、そして何より愛すべきスタイリングを手に入れた新型フィット。すぐに街中にあふれるような予感がする。
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