最新ゴルフの高性能グレードにもない“夢の頂点感”が漂う2代目「GTI 16V」とはどんなクルマ?
掲載 carview! 文:横田 宏近 5
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1974年5月にデビューした初代ゴルフは、小型車を革新した偉大な存在である。エンジンを横に置いたFFレイアウト、クラスの概念を超えた合理的なパッケージング、そして走る喜びをもたらすパフォーマンスを備えていた。
ゴルフは、大衆車として偉大なだけでなく、熱狂的なファンに向けた面でも数々の名車を生み出してきた。その代表格がGTIだ。
GTIは、ゴルフの走りのポテンシャルを徹底的に磨き上げたスペシャルモデルで、速度無制限のアウトバーンでメルセデスやBMWを追い抜くために開発された秘密兵器である。
初代モデルは1976年にデビューし、燃料噴射装置を組み込んだ1.6Lエンジン(105ps)を搭載。足回りも強化されており、180km/hオーバーのトップスピードを軽々と叩き出した。
その卓越した走りの実力は、多くの信奉者を生み出した。ただし、あまりにマニアックな性格だったからだろうか、日本に初代GTIは正規輸入されることはなかった。その熱い走りに直接触れることはかなわなかった。
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