アテンザ選び。ガソリンか、ディーゼルか?
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:菊池 貴之
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最後に高速道路を試乗してみる。100km/h程度でクルーズする限りは、それほど大きな差は感じない。けれども、どんなに恵まれた交通事情であっても、ちょっとした減速や、そこからの速度回復のための加速というアクションがゼロになることはない。
ディーゼルモデルは、そんなちょっとした加速の時でも豊かなトルク感を伝えて、ドライバーに「いいモノに乗っているなぁ」という感情を抱かせてくれる。
ガソリンエンジンのカーンと突き抜けるように回る回転フィールも若々しくてスポーティであるけれど、高速道路ではなかなかそれを味わう機会も少ない。したがって、高速道路ではディーゼルのほうが上質なクルマに感じられた。
ディーゼル、ガソリンの両方に共通しているのが、6ATとのマッチングのよさだ。変速はごく滑らかで、意識していないと変速していることに気付かないほどだ。目立たない存在であるけれど、この新しい6ATもアテンザへの好印象の理由のひとつだ。
さて困った。市街地と高速道路ならディーゼル、ワインディングならガソリン。ここは、自分がクルマに何を求めるかで決まってくるのだろう。はっきり言えるのは、ディーゼルに注目が集まるアテンザであるけれど、実はそれだけではなくガソリンエンジンも、トランスミッションもハンドリングも、トータルでいいクルマに仕上がっているという点だ。
今回は比較できなかったけれど、ディーゼルの場合はここに6MTという選択肢も加わる。シフトフィールまで作り込んだという新開発の6MTは、確かに手応え抜群だから、ここでも頭を悩ませることになる。やはり、アテンザは悩ましいクルマなのだ。
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