E63AMG、早くも試乗!過激なまでの変貌ぶり
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:メルセデス・ベンツ日本
かくして新型E63AMGはフロントにメカサス、リアにエアサスという組み合わせを採用し、その乗り味走り味は独特のものとなったのである。この結果、新型E63AMGの乗り味は先代に比べ確実にハードな印象となる。おそらく先代に乗り馴れた人には正直硬く感じるはずだ。
しかし一方でフロントのメカサス化に加え56mmのワイドトラック化と、14:1という以前より22%もダイレクトなギア比を与えた車速感応式パワステによって、操舵に対するノーズの反応は鋭く、極めてダイレクトであり、Eクラスとは思えぬシャープな身のこなしを生み出す。一方リアはエアサスによって常に一定の車高が確保されるため、フラットかつ粘り強い印象を受ける。
さらに一段サスの設定が硬めとなるパフォーマンスパッケージ装着車はもちろん、今回は試乗車が全て19インチを装着していたため、ノーマル+19インチでも乗り味はハードだ。ただそれでも前後メカサスを採用するC63AMGより快適性は確保されるし、日本仕様で標準となる18インチとの組み合わせならば乗り味はもう少しマイルドになるだろう。
実際に新型E63AMGを所有した場合、AMGライドコントロールによって普段はコンフォートを選ぶ場合がほとんどだろうと考えると、今回は残念ながら試乗確認できていないが日本標準仕様の18インチが好ましいと思える。ただそれでも人によっては硬いと感じるだろうことは付け加えておきたい。
しかしこれはAMGとて認識済みであり、狙い通りの真意に違いない。なぜならば多くの人がハードさを感じる一方で、全てを最大限に引き出すスポーツプラスの状態で走らせると、Eクラスでここまで? と思えるほどの高いパフォーマンスと何ものにも代え難いスポーツ性を味わえるからである。つまり通常状態で硬いと言われるのは承知で、全てをむき出しにするモードでの熱さで過激さを象徴し、これまでとは圧倒的に違う走りを表現したかったに違いないのである。
ゆえに本国では、パフォーマンスパッケージ装着車にはさらに、カーボンセラミックブレーキが用意されるほどである。これも実際に試したが、走りの鮮烈さをさらに引き立たせるアイテムになっていると思えた。ただ残念なことに日本仕様では設定されない。日本のパフォーマンスパッケージは19インチタイヤ&ホイールとノーマルより1段硬いサスペンション設定、そしてLSDとリアのリップスポイラーが与えられるという。
新型E63AMGはビジネス・リムジンの皮を被っているが、普段使いでは硬いと不満も出る。しかし一皮むけば、他では絶対に味わうことのできない、過激で豪快な走りを存分に堪能させる、ハイパフォーマンス・スポーツサルーンがその本質なのである。
そう、新型E63AMGは単なる街乗りのための威張りの効いた存在ではなく、真に走りを求めた時に圧倒的な過激さを提供するだけの実力を備える台なのである。
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