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リーフニスモ発売 航続距離50km減で手に入れた走る楽しさ

日産は7月19日、電気自動車「リーフ」にスポーツモデル「リーフ NISMO(ニスモ)」を追加し発売しました。日産が「ニスモロードカー」と呼ぶ現行のニスモモデルは、GT-R、フェアレディZ、セレナ、ジューク、マーチ、ノートに設定され、リーフに設定されたことで7モデル目となりました。主な変更点はエクステリア、インテリア、足まわり、ECUのチューニングなどとなっています。

エクステリアは空力性能を向上させるため、専用の前後バンパーとアルミホイールを装着。空気抵抗を悪化させずに(Cd値はノーマルと同じ0.28)ダウンフォースの増大を実現し、高速走行時の安定性が向上しました。ほかにはフロントグリル、デイライト、リヤフォグランプなどが専用のものとなっています。またボディカラーに専用色となるブリリアントシルバー/スーパーブラック、ダークメタルグレー/スーパーブラックの2トーンカラー2色が新設定されました。

インテリアは、他のニスモモデルにも採用されているセンターマークが追加されたアルカンターラ巻の3本スポークステアリング(ステアリングヒーター付の寒冷地使用の場合は専用の本革巻3本スポークステアリングとなる)のほかに、電動シフト、ニスモロゴ入りコンビメーター、パーキングブレーキスイッチなどはガンメタクローム加飾され、インパネフィニッシャーはカーボン調に、エアコン吹出口とパワースイッチは赤に変更されています。シートは専用のシート地に赤とグレーのステッチが追加されています。

足回りにはショックアブソーバーの減衰力をノーマル比フロント25%、リア33%上げられた専用のサスペンションを装着。ハンドリング性能と乗り心地を向上させました。ホイールは専用の18インチで、重さはノーマルにオプション設定されている17インチと同等。空気抵抗を低減させたデザインとなっています。タイヤサイズはノーマルの205/55R16から225/45R18と大径、幅広化されています。

パワートレーンは出力に変更はないものの、専用のチューニングにより加減速レスポンスを向上しており、特に「Bレンジ」ではさらに俊敏な加減速レスポンスに変更され、ワインディングなどを楽しめるセッティングとなっています。他にも「インテリジェント トレースコントロール(コーナリング安定性向上システム)」や、車速感応式電動パワーステアリングも専用の制御に変更しています。

短時間でしたが編集がテストコース内で試乗しました。思いの外しっとりとした足で乗り心地良好。リーフは重量物となるバッテリーを床に搭載し低重心のため元々コーナリング性能が悪くないのですが、反応は確かに向上しており、特にステアリングを切り足したときの回頭性がよく、タイトコーナーの連続でも程よいロールを許しつつ思い通りに抜けることが出来ました。シフトをD→Bに入れるとさらなる「スポーツモデル」に変化。テスラの「ルーディクラス」モードのようなトンデモ加速とまではいきませんが、気持ちの良い増速感と程よい効き心地の減速を味わえました。航続距離はノーマルの400kmから350km(JC08モード)となりましたが、これは幅広化したタイヤの影響とのこと。航続距離は減ったものの走る楽しさを増したリーフニスモがどの層に響いていくのか気になるところであります。

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