【「MAZDA VISION X-COMPACT」が魅せる未来形】フツーで楽しいマツダのコンパクト「マツダ2」の未来を想像してみた

「MAZDA VISION X-COMPACT（マツダ ビジョン クロスコンパクト）」

むしろ未来を感じさせる“割り切り系”インテリア

左ハンドル仕様のインテリアは、ボディ同様真紅の加飾が施されますが、インパネの計器は単眼メーターのみで、ナビやインフォテインメントシステムはオーナーのスマートフォンに代用させるという割り切りっぷりが素敵です。

カーボンニュートラル化の実現に欠かせないBEVは、床下にバッテリーを配置するためボディの厚みが増えがち。スタイリッシュなデザインを維持しやすいSUVがアーバンモビリティの主役になるのは必然と言えます。

今後しばらくはミニバンやアーバンSUVがモビリティの主流であることは変わりそうもありませんが、「気軽に乗れて運転が楽しいコンパクトハッチバックが買える世の中であってほしい」と熱望してやまないのは筆者だけではないはず。

今回のショーモデルに対し、2015年の東京モーターショーで公開されたRX-VISIONと比較して「10年前より後退している」と異を唱える意見もありましたが、「マツダの小型車を愛する者として輝かしい未来を感じる」「問題は値段だけ」「マツダ2廃止の噂もあったけど、これを見て安心した」と、市販化を熱望する声が圧倒的多数に見受けられました。

真っ赤な「マツダ ビジョン クロスコンパクト」は、ドライバーに様々な期待を抱かせてくれる魅力あふれるコンセプトカーなのでした。

（終わり）

（写真：マツダ）