新型「ランドクルーザー」は静粛性でガソリン有利、オンロードのベストはGRか
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 226
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 226
パワートレーンは一新された。4.7L V8エンジンに代え、3.5L V6ガソリンターボと3.3L V6ディーゼルターボの2種類が設定される。主要な販売市場での使途を考慮し、ハイブリッドの設定はない。いずれこのランクルをベースとしたレクサスLXが発売されるはずだが、そちらにはハイブリッド設定の可能性もあるだろう。トランスミッションは10速AT。ガソリンのほうはATも含めレクサスLS500に積まれるパッケージをランクル用に最適化したもの。6割がた新設計という。ディーゼルエンジンはランクル用に新開発されたものだ。ガソリンが最高出力415ps/5200rpm、最大トルク650Nm/2000-3600rpm、ディーゼルが同309ps/4000rpm、同700Nm/1600-2600rpmと、どちらも勇ましいスペックを誇る。乗って感じる印象も数値から想像する通り。端的に言ってめちゃくちゃパワフルだ。
ガソリンは低回転域から十分なトルクを発揮し、かつ回せば回しただけ伸びやかに加速していく。回転フィーリングの滑らかさはV8ほどではないが、パワーの出方は自然吸気エンジンのようにスムーズで伸びやかで、加速中は2500kgの車重を感じさせない。ただし減速中には思い切り感じる。車載燃費計は借り出した際に5km/L後半、返す際に6km/L台前半を示していた。いっぽうのディーゼルも発進からある程度の車速まではガソリンと同等かそれ以上の力強さを見せる。そこから先の伸びはないが、実用上はまったく不満なし。カタログ上の車重は2550kgとガソリンに比べ50kg重い(テスト車の車検証には2600kgとあった)。ただしガソリンは7シーター、ディーゼルは5シーターなので、エンジン自体の重量差は100kg前後あると思われる。車載燃費計は終始7km/L台後半を示していた。燃料タンク容量はどちらも80L。
ちなみに現状ディーゼル車だと7シーターを選べない。その場所に尿素タンクがあるからだと予想したが、そうではなくマーケティング上の理由だという。需要はあるので新車効果が落ち着いた頃に追加されるのだろう。
ガソリン、ディーゼルともにトルクバンドが狭いエンジンとは思えず、ATに10段も必要なのかと思ったが、実際に走らせてみると変速頻度の高さが気になるわけではなく、不都合はなかった。ステップが非常に小さいので変速ショックはまったく気にならない。タフな使われ方をする仕向地にはもう少し段数を減らした実績のあるATを組み合わせるのかと思いきや、基本的に世界共通だという。信頼性に自信があるのだろう。10速は相当ハイギアードでほぼ高速巡航時専用。
ガソリンに比べてディーゼルのほうがうるさく振動が多いのは特性上、仕方のないことだが、ガソリン車にはアクティブノイズキャンセリング機能が付いているのに対し、ディーゼル車にはその設定がない。それもあって、うるささの差は小さくない。ディーゼルだと加速中は車内でもはっきりとゴーッという騒音が聞こえ、巡航中も静かだなという感じではない。加えて6気筒としては振動も大きい。メルセデス・ベンツ、BMW、ランドローバーが採用する直6ディーゼルエンジンはもっと音も振動も少ない。車外で聞けばどれもうるさく、エンジンそのものが発する音と振動に大きな差はないのだろうが、遮音と制振には明確に違いがある。
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