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シビック タイプRに速攻試乗。FF量産車ニュル最速の実力を試す

高回転域へのパワーの伸びきり感は文句ナシ

オーソドックスなシングルターボ式にも関わらず、かくも柔軟な特性が実現されたのは、ホンダ得意のVTECや、バルブタイミング位相を変化させるVTCなどの功績も大きいはず。

とはいえ、そんなタイプRの走りの神髄は、もちろん街乗りシーンにあるわけではない。車両重量が1.4トンを切ったこともあり、加速力は当然かなりのもの。0-100km/h加速タイムは5.7秒と意外に控えめ(?)なデータだが、仮に発進時の空転ロスを抑えられる4WDシャシーの持ち主であれば、「あとコンマ5秒程度は短縮できる」ポテンシャルと同等でもあるはずだ。

7000rpmに設定されたレッドラインに目がけての、高回転域へのパワーの伸びきり感も文句ナシ。過給による高圧エアの流れを連想させるノイズとともにぐんぐんスピードを増すさまは、まさに生粋のスポーツモデルそのものというフィーリングだ。

一方で、まずは最高出力を発する6500rpm時に6速ギアで最高速をマークするレシオを決定し、あとは均等配分を狙ったという駆動ギア比は、「できれば、2~5速はもう少しクロス化して欲しかった」というのが個人的な感想。特に日本の環境下では、その方がよりスポーティなテイストが味わえるのではないだろうか。

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