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CX-60好調で新型CX-5はどうなる? 次世代ハイブリッド搭載で25年デビューか

新型CX-5はどうなる?

新世代の「ラージ商品群」の第1弾であるマツダ「CX-60」は、2023年内にも登場するとみられる「CX-80」と合わせて、マツダの今後を担う重要なモデルとして期待されています。

一方、CX-60が加わったことで、微妙なポジションとなってしまっているのがマツダ「CX-5」です。新型CX-5はどのようなポジショニングのモデルとなるのでしょうか?

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CX-5はマツダ躍進の立役者

2012年2月、マツダの新世代技術である「スカイアクティブ・テクノロジー」を全面採用した初めてのモデルとして登場したCX-5は、日本車離れした流麗なデザインや、「人馬一体」と呼ばれる優れた走りなどが評価され、その年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得しています。

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その後も安定した販売台数を記録し続け、マツダの近年の躍進を支える原動力となったCX-5は、2017年に初のフルモデルチェンジが行なわれ、2代目へと進化しています。さらに、2021年にはマイナーチェンジを行い、内外装のデザイン変更や各種機能の追加、グレード体系の整理などが行なわれています。

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こうした改良が功を奏し、国内の2022年における新車販売台数は前年比140%となる3万1399台を記録しています。これは、マツダにおける同年の最量販車種です。

ただ、2023年1月と2月はCX-60がマツダの最量販車種の座を奪っており、CX-5は販売台数を大きく落としています。このことから、一定数のユーザーがCX-60とCX-5を比較検討した結果、CX-60を選んでいると考えられます。

マツダが「ラージ商品群」を投入した経緯を考えると、CX-5のユーザーがCX-60へと流れるのは、決して悪いことではなくむしろ狙い通りとも言えます。

しかし、これまでマツダのラインナップの中核を担ってきたCX-5にとっては、ポジションそのものを見直さなければならない状況となっています。

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新型CX-5は差別化が必須

現行モデルの登場からすでに5年以上が経過しているCX-5は、そろそろ新型の登場が期待されるタイミングとなっています。ただ、CX-60との関係を考えると、新型CX-5はどのようなポジショニングのモデルとなるのでしょうか。

CX-60に対するCX-5の利点は、よりコンパクトでより価格が安いという点にあります。しかし、その点をより強調しようとすると、今度はスタイリッシュなコンパクトSUVである「CX-30」や「MX-30」と競合する可能性があります。

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かといって、プレミアム路線を強調しすぎると、今度はCX-60と真っ向から戦うこととなります。

ユーザーにとって、選択肢は多ければ多いほどありがたいものですが、ビジネス上の視点から見ると、できる限り車種を絞ったほうが合理的であるのも事実です。

実際、3列シートSUVであるCX-80が登場すると、現在マツダのフラッグシップSUVとして君臨している「CX-8」の販売が終了する可能性が濃厚です。

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現実的には、グローバルでロングセラーとなっているCX-5が、簡単に販売終了となる可能性は限りなく低いと見られますが、CX-60とどのような点で差別化するかが新型CX-5を占うカギとなりそうです。

新型CX-5はハイブリッド搭載で2025年登場か

昨今の情勢を考えると、新型CX-5にはなんらかの電動パワートレインが採用されると考えられます。

マツダの電動パワートレインと言えば、CX-60に搭載されているマイルドハイブリッドやPHEV、MX-30に搭載されているロータリーエンジンを発電機として搭載したレンジエクステンダーEVなどがあります。ただ、どちらもCX-5にそのままマッチさせることが難しく、新たな電動パワートレインの開発が求められています。

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マツダは2022年11月に行なわれた会見で、2025年~2027年にかけて、新しいハイブリッドシステムの導入と、グローバルでBEVを投入する計画を明らかにしています。

ただし、BEVの本格導入は2028年~2030年になるという説明もあったため、当面は次世代のハイブリッドシステムが中心になると見られています。

新型CX-5の投入は、この次世代ハイブリッドシステムの登場と同じタイミングになる可能性が濃厚です。つまり、新たなパワートレインによってCX-60などとの差別化を図るということです。それは同時に、少なくとも2025年までは現行型が継続して販売されることも意味しています。

いずれにせよ、CX-5は今後もマツダのSUVラインナップの中心を担っていくことは確実です。

さまざまなユーザーのニーズを満たす必要のあるモデルであることから、新型CX-5にも複数のパワートレインが設定されるほか、スポーティな仕様や北米で販売される「CX-50」のようなオフロード性能を強調した仕様など、グレード体系もバラエティに富んだものになることが予想されます。

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