次期レクサスIS秒読み プロトタイプの走りは？

パワーソースはガソリン2種と直4ハイブリッド

2011年にフルモデルチェンジしたGSのプラットフォームをベースに新型ISは開発されているが、ボディ剛性などの技術はさらに進化している。ボディサイズはGSはよりもコンパクトに仕立てられており、全長＝4660mm（＋75mm）、全幅＝1812mm（＋12mm）、ホイールベース＝2800mm（＋70mm）となる。これなら後席にゆったりと座れるだろう。※（）内は初代IS比。

新型GSと比べると全長－190mm、ホイールベース－50mm、幅－28mmとなっている。プラットフォームはGSと共用しているが、サイズ的にはきっちりと差別化を計っている。このプラットフォームは最初からGSとISを考慮して開発されているので、GSのプラットフォームを使っていると表現するには正しくないかもしれない。GSとIS専用の新しいアーキテクチャと言うべきだろう。

ISのパッケージでユニークなのはルーフの高さは変わらないものの、ドライビングポジションが先代よりも20mm低くなったことだ。だからコクピットに座るだけでいっそうスポーティな雰囲気を感じる。昔はシートに腰掛けている感覚が残っていたが、新型はスポーツカーのようにシートに身体がすっぽりと収まる。さらに低いドライビング・ポジションに合わせてステアリングホイールの角度が若干アップライトになったのは走りにこだわるドライバーには嬉しい。

新型ISが狙うエモーショナルな走り実現のために、ステアリングフィールを重視して開発されている。そのためにはボディ剛性が重要なのだが、接着剤やレーザー溶接などを駆使してボディ全体の剛性を高めることに成功している。

エンジンは3.5リッターV6の「IS350」と2.5リッターV6の「IS250」。待望のハイブリッドとなる「IS300h」は新開発の縦置き・2.5リッターの直噴4気筒エンジンが採用され、トヨタ独自の2モーター・ハイブリッドが組み合わされる。このパワープラントは次期クラウン（日本）でも採用されるが、300Nm前後のトルクを発生するのでISのボディならば充分な加速が期待できるはずだ。