【マイカーをお得に買うなら…】ベストはリセール重視! 今注目の車種とは?
掲載 carview! 文:山本 晋也 100
掲載 carview! 文:山本 晋也 100
投資系インフルエンサーの中には「クルマは買うより借りたほうがいい」と主張する人もいます。借りるという表現には、必要なときだけシェアリングやレンタルを利用するという意味もあれば、リースやサブスクを利用するほうがコスト的に賢いという意味もあるようです。
リースやサブスクの利点として「クルマは5~6年で価値がゼロになるから保有するのは無駄」という意見もあります。たしかに事業で使う車両についての減価償却で考えるとリースのほうが節税対策になるかもしれません。しかし、個人所有において同じ考えを当てはめるのはナンセンスともいえます。
なぜなら多くのクルマは減価償却期間が終わっても市場価値はゼロにはならないからです。いわゆるリセールバリューは車種によって異なります。
6年以上乗っているクルマがすべて買取査定ゼロになるわけではありません。ものによっては減価償却が終わっていても新車価格の半分近い価値を有していることもあります。
この新車価格に対する買取価格を残価率と表現することもあります。そして、リセールバリューの高いクルマを所有していれば、カーライフにおける実質的な負担が軽くなります。たとえば400万円で買ったクルマに5年間乗って、200万円で買い取ってもらった場合、車両本体としては年間40万円の負担だったと計算することができます。
というわけで、リセールバリュー・残価率の高いクルマを選ぶことは賢いカーライフにつながるひとつの要素といえます。
残価率の高さで知られているのが「ランドクルーザープラド」でしょう。昨今の供給不足も相まって、最初の車検時期であれば新車価格並みでの買取も珍しくありませんし、3回目の車検となる7年落ちでも8割近い残価率を誇っています。※プラドの納期は4月25日時点の公式HPでディーラーに要相談となっています。
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こうした高い残価率の理由は、需給関係にあります。欲しい人と中古車市場での流通量のバランスから、ユーザーニーズが圧倒的に高いことが原因です。
簡単にいえば、市場で人気のあるクルマはリセールバリューが高くなるといえます。
珍しいクルマ、貴重なモデルでなければ残価率が高まるというわけではありません。
知られているところでは、軽自動車の人気ナンバーワンモデル、「ホンダ N-BOX」は高いリセールバリューを誇っています。多く売れているクルマなので中古車市場への供給量もそれなりにあるわけですが、それ以上のニーズがあるためといえます。
N-BOXについては、ユーザーニーズ以外の要素でもリセールバリューが高まる方向にあります。ご存知のように、ホンダはN-BOXや「フリード」「ステップワゴン」の価格を改定したばかりです。その内容は、原材料などの高騰に伴う値上げです。
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中古車相場は新車価格に影響されやすいものです。新車価格というのはメーカー希望小売価格ではなく、値引きも含めた話です。一般論として不人気で値引き幅の大きなモデルは、実質的な新車価格が下がりますから、そのぶん残価率も下がります。
日本ではEV(電気自動車)のリセールバリューが悪いという話もありますが、それはEVには最大85万の補助金があるためです。補助金によって実質的に下がってしまった新車価格を前提にリセールバリューを導くと、メーカー希望小売価格からの残価率は下がってしまうのです。
N-BOXのように仕様はそのままに新車価格が上がったケースは、過去にあまり例がないので未来予測は難しいのですが、原理原則からするとN-BOXのリセールバリューは今まで以上に高まっていくことが期待できるといえます。
ほかにも日産「ノート」「ノートオーラ」は2023年5月より価格改定が予定されています。こちらも非常にユーザーの人気が高いモデルですから、すでに所有しているユーザーのクルマについては将来的な残価率が高まる可能性があります。
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いずれにしてもインフレ時代を生き抜くにはリセールバリューを考慮した売買のタイミングを考えることも大事といえるでしょう。
<終わり>
写真:トヨタ、ホンダ、日産
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