メルセデス・新型CLS、エコと高揚の最先端へ
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:篠原 晃一
新型CLSにもAMGモデルが用意されている。同時に試乗するとノーマルのCLSが霞んでしまわないか不安だ。というのは、AMGが開発した新しいV8・直噴ターボは従来の6.3リッター自然吸気のV8よりも出力アップし、最大出力524ps/最大トルク700Nmを絞り出す。しかも燃費もよく、排ガス性能では日本の「四つ星」を満たしている。チューンドカーはエコには消極的という常識はAMGには通じない。ターボで四つ星とはたいしたものだ。
ギアボックスはS63AMGと同じタイプで、トルコンの代わりに湿式クラッチを配した「AMG スピードシフト MCT-7」を装備する。コンベンショナルなトルコンATよりもダイレクト感があり、実際に山岳路を攻めると、ポルシェターボとも勝負できるくらいの加速力だ。スロットルを床まで踏み込むと、ワープしたような感覚で加速する。
エンジン音は以前のV8よりも静かで低い音色になった。Mモードで走るとギアを固定できるから、クルージングではエコモードよりもお勧めだ。なるべく高いギアを選択し、スロットルを多く開くとポンプロスが少なくなる。その分燃費が良くなるわけだ。もっとも交差点で自動的にエンジンが止まるアイドルストップはエコモードで機能する。
ハンドリングはメルセデスとしてはシャープな動きを示すが、ワダチや高速走行で神経を使うほどではない。乗り心地もダンピングが効いて不快な感じではなかった。針路を北にとると、自分の庭のように走り回った北軽井沢のワインディングに出る。タイトコーナーでも新型CLSは軽快に動き回る。加速力の大きさに驚くばかりではなく、「このハンドリングを見てくれ!」と言いたげだ。この新型CLSをもってタイムマシンで昔のラリーに出場したら、ぶっちぎりで優勝できるだろうと思った。
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