インプレッサ STI スポーツ試乗 STIらしからぬ上質な走りゆえに浮かび上がるCVTのフィール
掲載 carview! 文:伊藤 梓/写真:篠原 晃一 133
掲載 carview! 文:伊藤 梓/写真:篠原 晃一 133
「STI」と名乗るクルマは「ごつくて汗くさいスポーツモデル」という先入観があったので(失礼)、そのイメージをくつがえすインプレッサ STI スポーツのしっとりとした上質な乗り味には良い意味で驚かされた。
ただ、ひとつ気になったのは、CVT。「スバルはCVTが気に入らない!」と言う大人にはなりたくないと思っていたのに、思いの外上質なクルマだったので、どうしてもそこが引っかかる。CVTによってエンジンが「うわぁーん」と間延びした音を立てる度に、テンションが下がる自分がいる。踏み込んだ時にすぐトルクが応じてくれない感覚を何度も味わうと「これさえなければ……」と思ってしまった。
上質な乗り味のインプレッサ STI スポーツ。STIとSTI スポーツでは違うコンセプトで作られているのだろうかと思いスバル広報に話を聞いてみると、「STIはコンプリートカーとしてSTIが企画しており、1台1台手作業でチューニングを施していますが、STI スポーツはSTIのエンジニアが開発に携わりつつ、量産ラインで生産しています。クルマの成り立ちは違いますが、“運転がうまくなるクルマ”を実現するというコンセプトはどちらにも共通しています。たとえば、ニュルブルクリンク24時間レースでも誰が運転しても自在に走れる走行性能、つまり“運転がうまくなるクルマ”でなければ、24時間戦って勝利するというのは困難です。STI Sportも、公道のどんな路面でもまっすぐに走ったり、行きたいところにクルマを動かせる走りを目指して作り込みました」とのこと。
その言葉に「なるほどなぁ」とすっかり納得させられてしまった。WRXでニュルブルクリンク24時間レースに出場している井口卓人選手と山内英輝選手に話を伺った際にも、二人とも口を揃えて「年を追うごとに運転しやすくなっている」と答えていたのが印象的だった。「それが24時間しっかり戦って勝つことができている秘訣のひとつだ」とも。
究極のレースカーといえば、足回りはガッチガチで、なんなら重ステで人間がねじ伏せるように乗る! というものだと思っていたが、それはすでに時代遅れなのかもしれない。そう考えると、STI スポーツの快適な乗り味に深く納得する。
そしてこれくらい軽やかに運転できて快適なクルマであれば、STI好きだけではなくしっとりした上級モデルとして幅広い人たちに好まれるモデルになるのではないだろうかと思った。
----------
伊藤 梓(いとう あずさ):ライター
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーという異業種から自動車雑誌の編集者へと転身。2018年からクルマの魅力をより広く伝えるために独立。自動車関連のライターのほか、イラストレーターとしても活動している。
【 スバル インプレッサ スポーツのその他の情報 】
スバル インプレッサ スポーツの買取相場
【 スバル インプレッサ スポーツハイブリッドのその他の情報 】
スバル インプレッサ スポーツハイブリッドの買取相場
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
ランチアがワンメイクラリー開催へ、『イプシロンRally4 HF』で走る…若手ドライバー育成
スズキ新型「ジムニー ノマド」発表! シリーズ初の「5ドア車」なぜ国内投入? 後席・荷室もシッカリ使える“本格四駆”登場で期待高まる
【アメリカ】570馬力超え! 日産の“高級4人乗りスポーツカー”「プロジェクトブラックS」がスゴかった! 画期的「パワートレイン」搭載の爆速「インフィニティQ60」とは
フランスで一躍人気 SUVにも勝るルノー5 Eテックの「レトロな魅力」 EV普及の "天井" 破れるか
開通前の高速道路本線を歩こう!「新名神高速道路」工事現場見学 3月5日
いまなぜホンダ「アコードワゴン」? 平成生まれの青年が免許取得後に手に入れて13年…バタフライドアにラスタカラー内装に仕上がりました
日野の2024年4~12月期決算 通期純損益2650億円の赤字見通し 北米の認証不正関連費用で
オーストリアのモビリティ技術企業「AVL」、燃料電池開発に関する最新技術を披露へ…水素・燃料電池展 2025
【海外】スバル「新型フォレスター」日本導入に期待の声! 米国では23年11月に発表済みで「いつ登場する?」「待ち遠しい」と話題に! まだ見ぬ日本仕様に反響集まる
プジョー、新型燃料電池商用車『e-Boxer Hydrogen』発表
ダイハツが “復活”宣言、認証不正で脱退の合弁会社CJPTにも再合流[新聞ウォッチ]
「迷惑です!」駐車場から飛び出た「はみ出し駐車」どこまで出ると“違反”になる? 法的に「厳密なライン」はどこにあるのか?
【なにがなんでも輸入車派!】が選ぶべき今ドキ“300万円未満”で雰囲気も〇な「大穴モデル」3+1台
現行R35型GT-Rが生産終了する「なるほど」な理由。“R36型”はあるのかないのか? も知りたい!
【爆騰か暴落か!】トランプ就任直後の“脱EV宣言”でも持ちこたえる「テスラ株」はガチホでOK?
【無難だが失敗しない】クルマに“知識も興味もナシ”な人こそ選ぶべき“鉄板”国産 SUV・5選
【ついに5ドア発表】「ジムニー ノマド」はAT車が275万円。もう“予約可能”で納期はどうなる?
【あなたはどっち?】運転中に助手席で爆睡は「アリ」か「ナシ」か。ネット民の回答と、たった1つの大切なこと
【クラウンスポーツも大変身】今最も熱いSUV。お好みのカスタムはどれ? 写真でチェック
【米中SUV対決】先輩「テスラ モデルY」と挑戦者「BYD シーライオン7」のスペックは互角、決定的な差は?
【フリード一部改良】謎すぎた“つけたいオプションつけられない問題”の解消でまた納期が延びる?現行型の納車待ち勢から炎上待ったなしか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!