新天皇即位パレード採用記念 センチュリーはプライベート使用も意外といけそう
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:編集部
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ちゃんと自分でも運転した。後席で過ごすことに慣れていないために運転席のほうが落ち着く。全長5335mm、全幅1930mm、全後1505m、ホイールベース3090mmとフルサイズだが、運転席の座面が結構高く、四角張ったスタイリングということもあって見切りは悪くない。そしてこれはよいことなのかどうかわからないが、狭い道路でのすれ違いでは、対向車が側壁にめり込むんじゃないかと心配になるほど避けてくれるので恐縮する。センチュリーを開発したトヨタやそのユーザーにそういう意図はないのだろうが、立派なメッキグリルと「神威(かむい)」という大仰な名のついた黒のボディカラーは、結果として対向車にとっては威圧的なのだろう。
新型センチュリーには5.0L V8エンジン+ハイブリッドという先代レクサスLSのパワートレーンが採用された。はっきり言って先代のV12エンジンが恋しいが、これも時代が求めるダウンサイジングというやつだろうか。ハイブリッドなので走行中もエンジンのオンオフは頻繁に繰り返されるが、遮音対策、制振対策のおかげで気にならない。意外なことに他のトヨタ/レクサス車同様にスポーツモード、スポーツプラスモードが設定される。試しにスポーツプラスモードで走行すると、センチュリーとしてあるべき上品さを保ちつつもアクセルがレスポンシブになり、エンジンを積極的に始動してパワーを確保するようになる。ECOモードもあって、それだとなるべくバッテリーにある電力だけでクルマを動かそうとする。アクセルペダルを踏み込んでもECO領域を外れないようペダルが重くなる。
センチュリーの乗り味がとにかくソフトなのは、海外輸出を考慮していないため、完全に100km/h+α未満を想定して開発されているからだろう。高価なので要求レベルは高いだろうが、客層と使われるステージをかなり絞ることができるので開発はしやすいのかもしれないと想像する。常用域でややコツコツする感覚を除けば快適だった。経済力にかかわらず、欲しいとか欲しくないという観点でチェックすべきクルマではないが、プライベートで乗ったとしても満足できるのではないか。ともあれこの仕事をしていてもセンチュリー試乗の機会はめったにない。他のモデルと違ってプロモーションの必要性がほとんどないのに広報車両を用意してくれたトヨタに感謝したい。
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