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718ケイマン試乗。切れ味を増した走り&燃費が大幅向上

ターボ化によって燃費が最大30%も向上

エグゾースト・ノートは718ボクスターと同様にターボ化によって、重低音が効いた迫力あるサウンドに大きく変化した。だが、クローズド・ボディである718ケイマンでは、オープン・ボディよりも全体的に音圧が控えめであり、かつ高音域が抑えられており、ドライバーの耳に届く音は幾分ジェントルになっている印象である。ただし、ボクスターでも言える事だが、旧モデルに搭載されていた自然吸気6気筒の洗練されたボクサー・サウンドよりも気持ちよいかと言われれば、正直言って答えに困る。

スポーティネスという点では、よりパワフルでシャシーもハードにチューニングされている718ケイマンSが、当たり前だがベース・モデルの718ケイマンを凌駕する。優れた制動力とコントロール性を発揮するS専用となる911カレラ譲りのブレーキ・システムがとても心強いので、サーキット走行を楽しむ事さえ可能だ。だが、ベース・モデルも全く侮れない実力を備えており、快適性はどちらも申し分なく、デイリーユースにも問題なく使えるだけに、選択はとても悩ましいところだ。

最後にダウンサイジングがもたらす恩恵、すなわち燃費だが、ポルシェの発表によれば100km当たり6.9リッター(718ケイマン・PDK)~7.3リッター(718ケイマンS・PDK)と発表されているが、これは旧モデルと比べると最大でおよそ30%もの改善となる。

これは飽くまでもカタログ値だが、私の経験でも、とくにPDKモデルの燃費はほんとうに経済的である。つまりケイマンは2シーターのスタイリッシュな実用性の高いクーペとして、デイリーユースにも十分に応えられるタレントも持っているのである。

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