718ケイマン試乗。切れ味を増した走り&燃費が大幅向上
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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パワーユニットは、前述の通り2.7リッターと3.4リッターの自然吸気6気筒ボクサーから、2.0リッターと2.5リッターの4気筒ボクサー・ターボへ載せ替えられている。ベース・モデルの718ケイマンは、最高出力220kW(300ps)、最大トルク380Nmで、よりパワフルな718ケイマンSは、257kW(350ps)と420Nmを絞り出す。
トランスミッションは、どちらも6速MTが標準で、7速デュアルクラッチ式のPDKはオプションで用意される。
エンジンパワーの増加に合わせて、シャシーにも改良が加えられた。サブフレームへのラテラルメンバー追加や、ショックアブソーバーの大径化など、718ボクスターと同様の変更に加えて、718ケイマンには「911ターボ」から流用したステアリング・システムが採用され、従来モデルと比較してステアリングのギア比が10%クイックになっている。
Sにもベース・モデルにも、車高が10mm低められる「PASM(ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム)」がオプション設定され、さらに、718ケイマンSには20mmのローダウンとなる「PASMスポーツシャシー」が初めて設定されている。
そして、スポーツクロノパッケージを選択すると、今回は試すことが許されなかったが、「PSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメントシステム)」に、限界を超えた時のみ作動して安全性を確保する「PSMスポーツ」というプログラムが追加される。サーキットでクルマを振り回して楽しみたい人にとっては、安全に限界走行を楽しむための強い味方になるだろう。
このほかにも、PDKモデルへのアダプティブクルーズコントロールのオプション設定や、衝突時に二次衝突を低減する「マルチコリジョンブレーキシステム」の装備など、先進的な安全・快適装備が新たに追加された。
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