変わってないようで、実は大きく変わった新型ロードスター。9年目で初の大幅改良に踏み切ったワケ
掲載 carview! 文:編集部/写真:市 健治 43
掲載 carview! 文:編集部/写真:市 健治 43
前述の通り、ライバルというライバルが存在しないロードスターにとっての最大の敵は法規制。次に控えるのは、2026年に適応される「騒音規制 フェーズ3」だろう。
フェーズ3では、マフラー音に加え、タイヤから発する音なども対象となるため、現在の装着タイヤでは規制をクリアすることができない。タイヤが変われば当然足回りのセッティングも変更する必要に迫られ、大きな投資となる。もちろん、低騒音タイヤに変えれば確実にグリップレベルは落ちるだろうし、ロードスターもといスポーツカーにとっての生存条件はますます厳しくなる。
もちろん、この規制はロードスターだけでなく市販車全てに適用されるので、マツダとしても社を挙げて対応を進めていく方針だが、さらにマツダは現在、2030年までにすべてのモデルを電動化する方針を掲げており、ピュアエンジン・ロードスターの寿命は残すところわずかとなっている。
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恐らくマツダは今後も、ロードスターの火を絶やすことはしないだろうが、軽量コンパクトで安価なオープンスポーツという唯一無二の個性と楽しさを味わえる時間は刻々と少なくなってきているのが現実だ。
奇しくも2025年はNDロードスター10年目のアニバーサリーイヤー。これまで節目節目で特別仕様車を出してきたマツダなので、何かしら魅力的なモデルが出ることを期待してしまうのだが、クルマ好きが望む望まないに関わらず、もう躊躇する理由も、迷っている時間もないのである。
<終わり>
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