【ボクらが憧れた日産を振り返る】S13シルビア、パルサーGTI-R、Z32、R32型GT-R…そしていま必要なのも“憧れのクルマ”でしょ!
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 97
掲載 carview! 文:工藤 貴宏 97
そして日本車ビンテージイヤー1989年の名車といえば、忘れるわけにはいきません。「スカイラインGT-R」です。
スカイラインを超高性能化したエボモデルで、2.6Lという中途半端なエンジン排気量は「グループA」という当時超人気だったレースのレギュレーションを研究しつくして“もっとも有利な排気量”として決めたもの。そして「レースに4WDなんてありえない」という当時の空気の中で採用した「アテーサE-TS」という4WDシステムもレースで勝つためのものでした。
その結果「全日本ツーリングカー選手権」というレースではそのレース自体が終了するまで29戦を戦い、29勝0敗という伝説を樹立。中学生の筆者もつくばサーキットや富士スピードウェイにレースを観に行ったっけ(はるばる長野から……)。
でも、実際にボクらが憧れたのはレースでの強さというよりも、公道においても異次元の速さを発揮したことだったような気がします。筆者は中学生だったので実際に運転する機会はありませんでしたが、当時はどの自動車雑誌を見ても16年ぶりに復活したGT-Rを褒め称える記事ばっかりでしたからね。もはや“フィーバー”ですよ。
普段は雑誌やテレビでしか見ることがないけれど、ときどき目の前に現れる。そんなGT-Rは強引に例えれば「会えるアイドル」みたいな存在だった……のかな?
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