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ピレリ新世代スポーツタイヤ「P ZERO」と「DRAGON SPORT」を試走

ピレリ新世代スポーツタイヤ「P ZERO」と「DRAGON SPORT」を試走

DRAGON SPORT×アウディA3 1.8Tスポーツバック@上海サーキット

スポーティコンフォートな「DRAGON SPORT」

もうひとつの新型DRAGON SPORT(ドラゴンスポーツ)は、アジアパシフィック地域に向けたスポーティタイヤだ。一般的なリプレイス用で17~20インチの設定。OE承認は目指していない。特徴はドライ&ウェットグリップとコンフォート性。スポーツを名乗りながら乗り心地をアピールする点が面白い。

パターンデザインは新開発の非対称タイプを採用。4本の縦溝を基調に横溝がしっかり刻んであり、ウェットの安全性を重視したコンセプトが把握できる。アウト側ショルダー部は横溝を貫通させずドライグリップ向上と低ノイズ化を図った。旧型DRAGONより溝のピッチが細かく、ブロックが小さい。サイドやショルダーも比較的丸く、スポーツ指向というよりコンフォート性が目立ちそうだ。

サーキットでは中低速コーナリングとスラロームを試した。グリップは高めで粘りがあり、滑り出してもコントローラブル。剛性は高くないが、横方向の変形が小さいためハンドリングはなかなかスポーティに感じる。

剛性不足のコンフォートタイヤでスラロームをすると必ずリアがブレークしてスピンに陥るが、DRAGON SPORTは操舵中にわざとアクセルをオフしてもリアが滑り出さない。スピンしにくく安全性が高い特性だ。

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